ミミズの筋肉で「電気を全く必要としない超小型ポンプを実現できる」
理研と東京電機大が開発
理化学研究所生命システム研究センターの田中陽ユニットリーダーと東京電機大学未来科学部の釜道紀浩准教授らは、ミミズの筋肉の収縮力を利用した小型ポンプを開発した。日本に生息するフトミミズの筋肉組織を1センチメートル角程度のシート状に加工し、ポンプの駆動部に搭載。電気刺激で同筋肉シートを収縮させたところ、毎分5マイクロリットル(マイクロは100万分の1)の流量で水を送ることができた。
成果はオランダの科学誌センサーズ・アンド・アクチュエーターズB・ケミカル電子版に掲載された。
田中ユニットリーダーは「神経組織などを含めてミミズ同様の構造を人工的に作り、最初の電気刺激を別の化学的な刺激に置き換えられれば、電気を全く必要としない超小型ポンプを実現できる」と説明。電気使用に適さない下水管内や血管内で使うロボットなどへの応用を見すえる。
成果はオランダの科学誌センサーズ・アンド・アクチュエーターズB・ケミカル電子版に掲載された。
田中ユニットリーダーは「神経組織などを含めてミミズ同様の構造を人工的に作り、最初の電気刺激を別の化学的な刺激に置き換えられれば、電気を全く必要としない超小型ポンプを実現できる」と説明。電気使用に適さない下水管内や血管内で使うロボットなどへの応用を見すえる。
日刊工業新聞2016年10月19日