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パナソニック社長、今期売上高の下方修正を示唆

「為替の影響がもろに出る。利益はどこまで踏ん張れるかだ」(津賀氏)
パナソニック社長、今期売上高の下方修正を示唆

シーテック会場で取材に応じる津賀社長

 パナソニックは為替の円高を理由に、2017年3月期連結決算(国際会計基準)の売上高目標を下方修正する意向を示唆した。津賀一宏社長が5日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催中の展示会「シーテック2016」の会場で、記者団の取材に応じた。

 津賀社長は「売り上げは為替(の円高)の影響がもろに出る。利益については(目標に対し)どこまで踏ん張れるかだ」と述べ、売上高が計画より下回る恐れを示した。

 期初に発表した17年3月期売上高目標の7兆6000億円は1ドル=115円の為替レートで計画した。16年4―6月期の実績レートは108円だったが、9月末までに円高はさらに進んでおり、業績への影響は不可避な状況だ。

 同社は16年3月期の業績も中国経済の減速などを理由に通期目標を下方修正しており、今回も修正すれば2期連続になる。
日刊工業新聞2016年10月6日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
売上高の下方修正は円高も含め既定路線でしょう。問題は実際の事業ベース、特に注力するBツーBで受注がどの程度目標から落ちているのか決算発表で確認したい。それとコンシューマー部門の構造改革へさらに踏み込むのかどうか。

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