意外におしゃれ?会社存続のため打ち抜き金網のバッグ開発
三陽鉄工所(大阪市住之江区、熊代和子社長、06・6612・3231)は、パンチングメタル(打ち抜き金網)の端材を活用してバッグを開発した。プレス加工を本業とする同社は新規事業としてバッグを製品化し、自社ブランド販売に乗り出す。まず11月の展示会に出品し、百貨店などに扱いを呼びかける。
三陽鉄工所は2011年の東日本大震災後、原子力発電所向けの部材受注がストップし、一時的に経営不振に陥った。熊代社長が会社存続のため社員に新規事業提案を呼びかけ、企画営業部の佐谷和彦さんの案であるパンチングメタル端材を活用したバッグ開発を採用した。
厚さ0・5ミリメートルのステンレスパンチングメタルを活用してショルダーバッグ、ランドセル型、クラッチバッグなどを開発した。パンチングメタルの風合いを生かしながら、人工皮革などと組み合わせて製作した。パンチングメタル部のみで使用するとバッグの中身が透けて見え、人工皮革カバーをかけると通常のバッグとして、2通りの使い方を楽しめる。小売り価格は3万円程度を想定する。
バッグは自社ブランド「S」のロゴマークを付け、「バタフライ」の名称で展開する。製造は社内の設備や工具を用いた手作業で行い、パッケージ、カタログも自社で製作した。カタログの写真モデルには女性社員や社員の家族を起用するなど、全社一丸でバッグビジネスに取り組む。
試作したバッグを同社が加盟する大阪南港鉄工団地協同組合で披露したところ好評で、「組合を挙げて応援する」(事務局)との意見で一致したという。11月7―9日に東京・有明の東京ビッグサイトで開かれる国際バッグエキスポに出品する。
三陽鉄工所は2011年の東日本大震災後、原子力発電所向けの部材受注がストップし、一時的に経営不振に陥った。熊代社長が会社存続のため社員に新規事業提案を呼びかけ、企画営業部の佐谷和彦さんの案であるパンチングメタル端材を活用したバッグ開発を採用した。
厚さ0・5ミリメートルのステンレスパンチングメタルを活用してショルダーバッグ、ランドセル型、クラッチバッグなどを開発した。パンチングメタルの風合いを生かしながら、人工皮革などと組み合わせて製作した。パンチングメタル部のみで使用するとバッグの中身が透けて見え、人工皮革カバーをかけると通常のバッグとして、2通りの使い方を楽しめる。小売り価格は3万円程度を想定する。
バッグは自社ブランド「S」のロゴマークを付け、「バタフライ」の名称で展開する。製造は社内の設備や工具を用いた手作業で行い、パッケージ、カタログも自社で製作した。カタログの写真モデルには女性社員や社員の家族を起用するなど、全社一丸でバッグビジネスに取り組む。
試作したバッグを同社が加盟する大阪南港鉄工団地協同組合で披露したところ好評で、「組合を挙げて応援する」(事務局)との意見で一致したという。11月7―9日に東京・有明の東京ビッグサイトで開かれる国際バッグエキスポに出品する。
日刊工業新聞2016年10月3日