関東-中部間で進む物流効率化。静岡拠点に中継輸送の取り組みも 

ヤマトホールディングスは豊田市で総合物流ターミナル稼働

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最新の搬送設備を備える
 ヤマトホールディングスは1日、愛知県豊田市で総合物流ターミナル「中部ゲートウェイ(GW)」を稼働した。複数の荷物の集約、機器の初期設定などのサービス機能と24時間稼働の最新の搬送設備(写真)を備え、羽田空港近くや神奈川県愛川町にあるターミナルと多頻度の幹線輸送を実現。関東―中部間の宅急便の当日配達を可能にする。投資額は約200億円。

 中部GWは鉄骨造6階建てで、延べ床面積は6万4980平方メートル。新東名高速道路・伊勢湾岸自動車道の豊田南インターチェンジに近く、車で名古屋港まで約30分、中部国際空港まで約45分に位置する。同社は関西GWも17年秋に大阪府茨木市で稼働し、東名阪の主要都市間の当日配達につなげる。

日刊工業新聞2016年9月9日 を修正



イオンと花王、トラック中継輸送


 イオンと花王は6日、関東と中部間でトラックによる中継輸送を7日に始めると発表した。関東と中部から両社のトラックが自社商品を静岡県内の中継地点に運ぶ。積み荷を交換して、相手企業の配送先に届ける。実車率が上がり、運行本数を削減できるため、運送コストは従来比27%減を見込む。小売りとメーカー間で中継輸送をするのは、国内初の事例だとしている。

 イオンの物流を担うイオングローバルSCM(千葉市美浜区)と花王は、現在はともに1人のドライバーを往復で1泊2日かけて関東と中部間を運行し、工場や地域配送センター(RDC)から、ロジスティクスセンター(LC)などに自社商品を運んでいる。

 新しい運行方法ではドライバー一人当たりの拘束時間を時間以内に抑えられ、日帰り勤務が可能だ。トラック運転手の不足や労働負荷低減といった課題の解決に結びつける。二酸化炭素(CO2)の排出量も同12%減らせるとしている。週1便を中継輸送方式に切り替え、成果を見て拡大する。

 両社は2014年9月に東京と福岡間で同じ鉄道コンテナを、往路は花王、復路はイオン側が使う取り組みを始めた。イオングローバルSCMは「イオン鉄道輸送研究会」を発足し、メーカーなどと共同で、貨物の輸送手段をトラックから鉄道に切り替えるモーダルシフトに向けた検討をしている。一方で依然として主な輸送手段であるトラックについても、コストや環境負荷の低減を目指す。

日刊工業新聞2016年6月7日



中部ロジスティックス ソリューションフェア

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宮里秀司
編集局経済部
編集委員

新東名の開通などにより、メーカーや流通業などが関東圏と中部の間で新たな取り組みを始めています。今後はIoTを活用した物流効率化なども進むでしょう。

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