中小企業向けの海外融資は誰が担う?

JBICが三菱東京UFJ銀行とインドへの進出支援

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 国際協力銀行(JBIC)は化学品販売などの加藤事務所(東京都中央区)の初めての製造拠点となるインド工場の建設を金融支援する。三菱東京UFJ銀行と総額1億円の協調融資で、JBICは7000万円を限度に貸し付ける。経営資源が限られる中小企業の海外展開を支えることで、日本の産業の成長を後押しする。

 29日に融資契約を結ぶ。資金供給を受け、加藤事務所はグジャラート州で2017年1月にも工場を稼働する。自動車部品のプラスチック製品の着色に使うマスターバッチ(樹脂添加剤)を製造する。均一な発色や濃度調整が容易なため自動車部品のほか、化粧品製品の用途を見込む。

 既にインドでは、10年に現地の商社と合弁で販売会社を設立した。現地ではマスターバッチを製造する企業は少ない。今後の自動車生産の拡大を見込み、競合より早期に現地製造に踏み切ることで需要を取り込む。

 JBICの16年4―6月期の中堅・中小企業の海外展開支援向け融資承諾件数は31件だった。前年同期は26件。大企業だけでなく、中堅・中小企業の支援を積極化している。

 直接融資のほか、地方銀行など金融機関に対して投資クレジットライン(融資枠)を設定している。取引先企業のアジア進出や現地法人の事業拡大用の資金を地銀などを通じて供給する。

日刊工業新聞2016年9月29日

COMMENT

安東泰志
ニューホライズンキャピタル
会長

中小企業向けの海外融資がニュースになるのは珍しいが、1億円程度の融資だ。メガバンクくらいの規模があれば、是非、国に頼らず単独で取り組んで貰いたい。

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