京都系は華々しいM&Aばかりじゃないけど、ちょっとゾクゾクする

村田、指月と資本提携で自動車分野のフィルムコンデンサーに触手

 村田製作所は指月電機製作所と資本業務提携した。村田製が指月電機に10月3日付で出資するとともに、新会社も共同で設立する。村田製のセラミックコンデンサーと指月電機のフィルムコンデンサーの技術を融合した新素材を、電気自動車(EV)向けなどに事業化する。これまで両社では新素材の共同開発を進めていた。

 村田製は、指月電機が保有する自己株式を第三者割当で引き受ける。議決権比率は13・65%となり、三菱電機に次ぐ第2位の株主となる。指月電機は調達資金約22億円を、新会社設立に関する設備投資に充てる。

 新会社への出資比率は村田製が65%、指月電機が35%。資本金は1億円。指月電機の子会社である秋田指月(秋田県羽後町)に隣接した敷地に本社を置く。社屋は2017年末―18年初頭に完成予定で、当面は秋田指月の施設を活用する。

 村田製と指月電機は08年ごろから新素材の共同開発を開始。小型で耐熱性に優れた素材で、EVに搭載する冷却機器の簡素化などを見込む。新製品開発に一定のめどがついたため、新会社を設立する。

日刊工業新聞2016年9月19日



京セラ、半導体製造装置のFA狙う


 京セラは21日、光学部品子会社のメレスグリオ(埼玉県ときがわ町)を、11月1日付で同じく子会社で同事業を手がける京セラオプテック(東京都青梅市)に統合すると発表した。半導体製造装置分野を中心としたFA市場での展開を強化する。統合後の従業員数は255人となる予定。

 半導体製造装置向けでは、メレスグリオが前工程、京セラオプテックが後工程に強みを持つ。統合により1社で一貫した生産体制を構築し、事業拡大を図る。検査用の画像認識システム向けの需要拡大に期待する。営業部門の一本化による販路拡大も狙う。

 京セラは9月に米国アイデックス(イリノイ州)からメレスグリオを買収。同社はFA機器向けの大口径レンズや高精度レンズを開発、製造している。

日刊工業新聞 2016年9月22日



子会社吸収で再生医療分野へ


 京セラは子会社の京セラメディカル(大阪市淀川区)を2017年4月1日付で吸収合併する。合併後は社長直轄の「メディカル事業部」を新設。これまでは人工関節などの整形外科分野が中心だったが、大学との共同研究を進めて、再生医療なども含めた医療分野全般に展開する。

 京セラメディカルは、グループの医療・ヘルスケア分野の子会社。高い生体内親和性を持つファインセラミックスやチタン合金の特性を生かし、人工関節や人工歯根などの製品を展開する。04年に京セラのバイオセラム事業部と神戸製鋼所の医療材料部を統合して「日本メディカルマテリアル」として設立。12年に現社名へ変更後、14年に京セラの完全子会社となっていた。

日刊工業新聞2016年8月29日

尾本 憲由

尾本 憲由
09月24日
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村田製作所がソニーの電池事業を、京セラが日本インターをと、日本電産に限らず京都企業もM&Aに積極的。
一方で、そんなに派手ではない案件も着実に進んでいる。セラミックコンデンサーの村田製作所が自動車分野のフィルムコンデンサーに触手を伸ばす・・・なんて、ちょっとゾクゾクします。

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