GEグループがIoTを活用した非破壊検査システムを開発
石油・化学プラント向け
GEセンシング&インスペクション・テクノロジーズ(東京都中央区、菊池明久社長)は、石油・化学プラントなどに適した非破壊検査システムを完成、販売を始めた。プラントのタンクや配管の減肉を超音波で計測する非破壊検査技術の一つである「フェーズドアレイ」を活用した。同時に32点を計測できるため、工数の削減が可能。一般的なシステムに比べ、検査コストを3分の1程度に抑えられる。価格は個別の見積もりになる。
GEセンシング&インスペクション・テクノロジーズが開発した「Mentor(メンター)UT」は、本体と超音波を送受信するプローブ(センサー)などで構成する。プローブに組み込まれた圧電素子に電流を流すと、超音波を発生。超音波をタンクや配管内部に照射し、受信部に戻ってくる時間で検査対象物の肉厚を測定する。公称値に対する減肉の度合いで、交換時期などを判断する仕組み。
送信部と受信部で構成するプローブを32チャンネル持ち、一度の測定で広範囲を検査できる。工数が大幅に抑えられ、ランニングコストを低減できる。
親会社の米ゼネラル・エレクトリックのIoT(モノのインターネット)基盤を採用。検査データはインターネット経由で任意の場所に送信でき、現場に熟練者がいなくても、検査手法の判断などが遠隔で行える。
外形寸法は幅295ミリ×高さ230ミリ×奥行き60ミリメートル。バッテリーを含む重量は2・9キログラム。本体は10・4インチのタッチパネルで操作する。
GEセンシング&インスペクション・テクノロジーズが開発した「Mentor(メンター)UT」は、本体と超音波を送受信するプローブ(センサー)などで構成する。プローブに組み込まれた圧電素子に電流を流すと、超音波を発生。超音波をタンクや配管内部に照射し、受信部に戻ってくる時間で検査対象物の肉厚を測定する。公称値に対する減肉の度合いで、交換時期などを判断する仕組み。
送信部と受信部で構成するプローブを32チャンネル持ち、一度の測定で広範囲を検査できる。工数が大幅に抑えられ、ランニングコストを低減できる。
親会社の米ゼネラル・エレクトリックのIoT(モノのインターネット)基盤を採用。検査データはインターネット経由で任意の場所に送信でき、現場に熟練者がいなくても、検査手法の判断などが遠隔で行える。
外形寸法は幅295ミリ×高さ230ミリ×奥行き60ミリメートル。バッテリーを含む重量は2・9キログラム。本体は10・4インチのタッチパネルで操作する。
日刊工業新聞2016年9月22日