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「スマホ運転」阻止せよ!コメダのクーポン貰えるアプリ配信

トヨタなどが愛知限定で。
「スマホ運転」阻止せよ!コメダのクーポン貰えるアプリ配信

愛知県での事故抑制につなげる(ドライビング・バリスタ画面)

 トヨタ自動車は20日、KDDIと「コメダ珈琲店」を展開するコメダ(名古屋市東区)と共同でスマートフォンを操作しながら運転する「ながらスマホ運転」防止を目的としたスマホアプリケーション「ドライビング・バリスタ」を企画、KDDIが同日、無料配信を始めたと発表した。愛知県内のみで10月6日まで限定利用できるアプリ。13年連続交通事故死亡者数全国ワーストの愛知県での事故抑制につなげる。

 アプリはスマホの傾きを判定するジャイロセンサーや全地球測位システム(GPS)を活用。アプリを起動後、スマホ画面を裏返して置いた状態での走行距離を蓄積する。走行距離200キロメートル(初回は100キロメートル)ごとにコメダ珈琲店でブレンドコーヒーかアイスコーヒーと交換できるクーポンが入手できる。

 秋の交通安全週間に合わせて実施する地域・期間限定プロジェクトで、走行距離を蓄積できるのは愛知県内のみ。コーヒーは15万杯を上限とし交換は10月末まで可能。

 「どうしたら前向きに(ながらスマホ運転を)やめられるかという施策を考案した」(鳥光健太郎KDDICSR・環境推進室長)とした。

 駒場雅志コメダ専務は「運転に疲れたらコーヒーを飲んでほっと一息ついてもらいたい」と語った。期間終了後の展開については「反響をみて検討したい」(西内律子トヨタBR J―ReBORN室主査)とした。
日刊工業新聞2016年9月21日
原直史
原直史 Hara Naofumi
この記事を読んで、違和感を覚えたのは私だけだろうか。ご褒美は良いことをしてもらうのが普通だが、この場合は悪いことをしなければご褒美がもらえますという仕組みだ。子供にどう説明するのだろうなどと思ってしまう。ジャイロセンサーなどで傾きを判定と書いてあるが、それができるなら、自動車の振動や運転席の映像感知でスマホを操作できなくすればよい。運転中にスマホを本当に必要とする場面は、非常時に限られている。その場合に対処できる方法を確保しておけば、「スマホは自動車運転中には操作できない」ことを基本に設計すべきだろう。

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