西武ホールディングス（ＨＤ）は１５日、米ハワイ・オアフ島のホテルを全面改装し、ハワイ島でコンドミニアムのオーナー向けに新サービスを展開するなどハワイ事業を強化すると発表した。オアフ島のホテルを「プリンスワイキキ」に改称し、５５４０万ドル（約５７億円）を投じ、客室やレストランなどを全面改装。２０１７年春に刷新しオープンする。

　ハワイ島では施設の一部を売却し開業するコンドミニアムで、レンタルサービスや客室清掃などの事業を受託。投資拡大や事業多角化などで収益力を強化する。

　西武ＨＤの後藤高志社長は「このタイミングで思い切って投資して、企業価値の向上につなげたい」と述べた。同社のハワイ事業は設備の老朽化などで赤字が続いてたが、８月にホテルの一部を投資家に売却するなど、不動産事業を再開。１７年３月期は、１０期ぶりに黒字に転換する見通しとなっている。ハワイ島は日本からの渡航者の拡大が見込まれている。