バレンタインを上回る規模になったハロウィーン商戦。食品業界は“コトづくり”?
10月下旬に本格化するハロウィーン商戦に、大手食品メーカーの期待が高まっている。明治や森永乳業、雪印メグミルク、伊藤園、不二家などは9月上旬から中旬にかけ、専用商品を相次いで発売。キリンビールは第3のビール「のどごし」、キリンビバレッジは「午後の紅茶」で専用パック商品を投入、メルシャンは赤ワインのカクテルを提案する。若者やファミリー層に人気が高いハロウィーンの関連市場は大きく伸びており、商品に付加価値を与える“コトづくり戦略”で需要を取り込む。
菓子大手の明治は、ハロウィーン関連市場の規模が2013年を基準として14年は26%、15年はさらに28%伸びたと分析。16年も成長の継続を見込んで、期待する。
同社はミルクチョコレートや「きのこの山」「たけのこの里」など、おなじみの商品をパーティー用大袋で1袋380円(消費税抜き)で発売するとともに、親子で応募するキャンペーンを始めた。
同キャンペーンは、きのこの山に似せた帽子で仮装した写真などを短文投稿サイト「ツイッター」などの公式アカウントに投稿すると、抽選で自転車やコンビニエンスストアなどで使えるプリペイドカード「クオ・カード」が当たる。楽しみ方をサイトで紹介する。
不二家は「ハロウィンパンプキンパイ」や「ハロウィンアソートケーキ」など、専用商品を順次発売する。カボチャのオレンジ色を強調した。ハロウィーンの配り菓子に適当なギフト商品も発売する。
ハロウィーンといえばカボチャ。飲料メーカーでは森永乳業が、チルドカップ乳飲料の「ミルクたっぷり パンプキンキャラメル」を、期間限定で発売した。また、雪印メグミルクも500ミリリットル紙パックの「雪印コーヒー パンプキンプリン風味」を、13日に期間限定で発売、
伊藤園は12日から「なめらかパンプキン 1日分の野菜」を発売するなど、新商品投入が相次ぐ。
大人向け商品のメーカーも需要を逃がさない。キリングループ各社は秋限定商品の「キリン夜のどごし」を発売したほか、通常商品の「のどごし」でもハロウィーンキャンペーンパックを数量限定で20日に発売する。
さらに輸入ビール「ギネス」がハロウィーン発祥の地、アイルランド生まれであることから、ギフトボックスに入れた専用商品も発売する。ワインバーなどの飲食店へは、ブラッドオレンジサングリアやキティなど“血の色”を連想させるワインカクテルを提案する。
キリン(東京都中野区)はハロウィーン関連市場が15年から「母の日」や「バレンタイン」を上回る規模になったと分析しており、ホームパーティーなどに欠かせない食料品の需要拡大を商機と見る。国内消費が振るわない中、コトづくりを通じハロウィーン関連に多くの食品メーカーが商材を投じる動きが強まりそうだ。
(文=嶋田歩)
菓子大手の明治は、ハロウィーン関連市場の規模が2013年を基準として14年は26%、15年はさらに28%伸びたと分析。16年も成長の継続を見込んで、期待する。
同社はミルクチョコレートや「きのこの山」「たけのこの里」など、おなじみの商品をパーティー用大袋で1袋380円(消費税抜き)で発売するとともに、親子で応募するキャンペーンを始めた。
同キャンペーンは、きのこの山に似せた帽子で仮装した写真などを短文投稿サイト「ツイッター」などの公式アカウントに投稿すると、抽選で自転車やコンビニエンスストアなどで使えるプリペイドカード「クオ・カード」が当たる。楽しみ方をサイトで紹介する。
不二家は「ハロウィンパンプキンパイ」や「ハロウィンアソートケーキ」など、専用商品を順次発売する。カボチャのオレンジ色を強調した。ハロウィーンの配り菓子に適当なギフト商品も発売する。
ハロウィーンといえばカボチャ。飲料メーカーでは森永乳業が、チルドカップ乳飲料の「ミルクたっぷり パンプキンキャラメル」を、期間限定で発売した。また、雪印メグミルクも500ミリリットル紙パックの「雪印コーヒー パンプキンプリン風味」を、13日に期間限定で発売、
伊藤園は12日から「なめらかパンプキン 1日分の野菜」を発売するなど、新商品投入が相次ぐ。
大人向け商品のメーカーも需要を逃がさない。キリングループ各社は秋限定商品の「キリン夜のどごし」を発売したほか、通常商品の「のどごし」でもハロウィーンキャンペーンパックを数量限定で20日に発売する。
さらに輸入ビール「ギネス」がハロウィーン発祥の地、アイルランド生まれであることから、ギフトボックスに入れた専用商品も発売する。ワインバーなどの飲食店へは、ブラッドオレンジサングリアやキティなど“血の色”を連想させるワインカクテルを提案する。
キリン(東京都中野区)はハロウィーン関連市場が15年から「母の日」や「バレンタイン」を上回る規模になったと分析しており、ホームパーティーなどに欠かせない食料品の需要拡大を商機と見る。国内消費が振るわない中、コトづくりを通じハロウィーン関連に多くの食品メーカーが商材を投じる動きが強まりそうだ。
(文=嶋田歩)
日刊工業新聞2016年9月9日