DMG森精機がマイクロソフトと組んで“IoT工作機械”はどうなる?

セキュリティー技術とソフトを融合、ユーザー工場のスマート化を支援

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森社長(左)
 DMG森精機と日本マイクロソフト(MS)は9日、IoT(モノのインターネット)の活用で生産や品質管理を最適化したスマートファクトリーを実現するため、技術協力すると発表した。MSの技術を使い、工作機械から収集した生産データなどを安全に管理、運用する。2017年春には第1弾の製品・サービスの提供を始め、同年秋には設置から15年経過した工作機械をIoTに対応させる技術を投入する。

 MSは組み込みソフトウエアやクラウドプラットフォームを提供する。工作機械や工場内の機器から集めたデータをMSのクラウド上などで解析、管理することで、データの安全性を高める。

 現在は国内で携帯電話の通信網を使ったサービスを提供しているが、海外工場との連携などが頻繁になり、より安全で通信速度の速い方法が求められているという。

 同日、都内のDMG森精機の施設で開いた会見で、同社の森雅彦社長は「MSはITの老舗だ。世界に拠点があり、一般・企業の両方にかかわっていて、当社顧客の要求に合致する」と評価。自社の工作機械とMSのセキュリティー技術とソフトを融合し、ユーザー工場のスマート化を支援する意欲を示した。

日刊工業新聞電子版2016年9月10日

COMMENT

明豊
デジタルメディア局
局長

DMG森精機は日本の工作機械業界の中でも最もIoTやインダストリー4・0に感度が高い会社。森社長は以前、「工作機械の基本構成ではアイデアが出尽くした。次は主軸回転数を上げての制御や、搬送装置、計測器、ロボット、CAMとの結合の部分で争うことになるだろう。あとは材料技術。機械は材料との戦いで、さまざまな要素を組み合わせた試行錯誤で理想の加工を作っていく」と話していた。単にユーザーの加工時間を高速な機械で短縮するだけの時代は終わり、調達から出荷まで全体の時間を縮める提案をする「マニュファクチャリングソリューションプロバイダー」へ工作機械メーカーは競い合うことになろう。

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