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英国産サーモン、日本に“遡上” 1―6月期の輸出量倍増

英国産サーモン、日本に“遡上” 1―6月期の輸出量倍増

吉野シェフとウォルターシェフによるコース料理

 英国産サーモンがじわり日本市場に入りつつある。英国税関当局によると、スコットランド産を中心にした英国産サーモンの日本への輸出量は1―6月期に前年同期比2倍へ増加。スコットランド国際開発庁の日本事務所や在日英国大使館が広報活動に力を入れており、サーモンといえばチリやノルウェー産だが、品質重視で日本市場への浸透を狙う。

 英国歳入関税庁によると、同国産サーモンの日本への輸出量は1―6月期で同2・1倍の29万9558キログラムに拡大。金額ベースで同2・27倍の183万ポンド(約2億4000万円)に増えた。主な産地のスコットランドは冷涼な水で持続可能な手法により養殖していることで知られる。フランス政府公認の品質基準「ラベル・ルージュ」をフランス国外の食品で初めて取得した。

 スコットランド国際開発庁日本事務所はこのほど、「ミシュラン」の星を獲得した吉野建シェフと、在日英国大使館大使公邸シェフのフレデリック・ウォルター氏によるコース料理を報道陣に披露。今後も広報活動を強化し、世界一品質にうるさい日本の消費者に認められることを目指す。
日刊工業新聞2016年9月7日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
マグロにサバと中国の乱獲が問題になって、最近、「魚」への向き合い方を結構考えていたところ。サーモンはあまり食べないが、美味しいものが輸入され食べれるのは幸せなこと。

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