ホンダと新日鉄がまた素材採用で世界初!今度は2輪の燃料タンクにチタン
加工で優位性、樹脂より軽量化した点も評価
新日鉄住金のチタン薄板がホンダの2輪モトクロッサー「CRF450R」最新モデルの燃料タンクに採用された。新日鉄住金によると、量産2輪車の燃料タンク本体にチタン材が使われたのは世界初。
プレス成形性や溶接性、異方性など加工上の課題に対する技術提案を行った結果、同社の純チタン「TP270C」の優れた性質が認められたという。
比強度の高さを生かし、従来の主要素材である樹脂より軽量化した点も評価されたとしている。
新日鉄住金の独自の3次元熱間曲げ加工による角形鋼管が、自動車の車体骨格部品に採用された。鋼管ならではの細さと強度の両立、および複雑な形状にも加工できる利点が評価され、ホンダの新型「NSX」のフロントピラーに使われた。新日鉄住金によると、この加工技術で鋼管が車体骨格部品に採用されたのは世界初。これを機にバンパービームやセンターピラーなどにも展開させたいとしている。
子会社の日鉄住金鋼管(東京都千代田区)との共同開発で、エイチワンが車体骨格に採用可能な量産技術を確立した。電縫鋼管を高周波加熱し、多軸ロボットで曲げ加工した直後に水冷して、1500メガパスカル級の強度を出す加工法。湾曲、ねじりなど複雑な形にも加工できる。従来の薄鋼板を使う工法に比べ、溶接が不要になる分、重さを30―50%削減可能。細くしても強度を出せるため、フロントピラーに使うことで運転席からの視野が広がり、視認性が高まる。
プレス成形性や溶接性、異方性など加工上の課題に対する技術提案を行った結果、同社の純チタン「TP270C」の優れた性質が認められたという。
比強度の高さを生かし、従来の主要素材である樹脂より軽量化した点も評価されたとしている。
ホンダ「NSX」に採用された角形鋼管はどこがすごい?
日刊工業新聞2016年8月5日
新日鉄住金の独自の3次元熱間曲げ加工による角形鋼管が、自動車の車体骨格部品に採用された。鋼管ならではの細さと強度の両立、および複雑な形状にも加工できる利点が評価され、ホンダの新型「NSX」のフロントピラーに使われた。新日鉄住金によると、この加工技術で鋼管が車体骨格部品に採用されたのは世界初。これを機にバンパービームやセンターピラーなどにも展開させたいとしている。
子会社の日鉄住金鋼管(東京都千代田区)との共同開発で、エイチワンが車体骨格に採用可能な量産技術を確立した。電縫鋼管を高周波加熱し、多軸ロボットで曲げ加工した直後に水冷して、1500メガパスカル級の強度を出す加工法。湾曲、ねじりなど複雑な形にも加工できる。従来の薄鋼板を使う工法に比べ、溶接が不要になる分、重さを30―50%削減可能。細くしても強度を出せるため、フロントピラーに使うことで運転席からの視野が広がり、視認性が高まる。
日刊工業新聞2016年9月5日