富士重、全国の販売店舗を改装。「軽」の名残り払拭へ

登録車を3台程度おける、ゆとりのある空間づくり目指す

  • 0
  • 1
全国の販売店を改装し、商機を着実につかむ(東京スバル新宿店)
 富士重工業は今後3年間で全国の販売店を順次改装する。主力車種を展示するショールームや顧客との商談スペースを拡張する。店舗によっては建て替える。富士重はかつて軽自動車を主力としていたが、現在は秋に全面改良して発売する「インプレッサ」など登録車がメーンになっている。軽販売を想定したままになっている古い販売店をリニューアルしスバル車の拡販や顧客・ユーザーへのサービス向上につなげる。

 全国に460ある販売店のうち、都市部から順次改装作業を始める。販売店が建設された時期や現在の店舗内のレイアウトによって異なるが、店舗拡張や建て替えにより登録車を3台程度おける、ゆとりのある空間づくりを目指す。新しい店内は車が見やすい白を基調にした空間にし、ショールームのほか商談や車を整備するスペース、駐車場などを広げる方針。投資額は数十億円とみられる。

 富士重は2012年に軽の自社開発と生産から撤退し、現在はインプレッサのほかスポーツ多目的車(SUV)「フォレスター」やスポーツワゴン「レヴォーグ」など登録車が主力商材になっている。全国の販売店のうち、建設時期が古い販売店はショールームなどが狭いことが課題の一つになっていた。

 また、今秋全面改良して発売する新型インプレッサを皮切りに、来年以降、新車台「スバルグローバルプラットフォーム」を採用した全面改良モデルが順次投入される計画があり、商機を着実につかむためには全国の販売店を改装し、販売体制を盤石にする必要があると判断した。富士重の16年度の国内販売台数は前年度比7・6%増となる15万6300台を計画する。

記者ファシリテーターの見方


 富士重によると、最近は欧州車からスバル車へののり換えを検討する人が増えているという。既存顧客への対応はもちろん、新規ユーザーを獲得するためにも販売店の整備は重要。直近では日立製作所と共同でタブレット端末を使った商談システムを構築し、販売店で運用を始めた。
(日刊工業新聞第一産業部・下氏香菜子)

日刊工業新聞2016年9月6日

COMMENT

後藤信之
編集局第一産業部
デスク

ここ数年、富士重工業は主力の米国だけでなく国内販売でもまずまずの〝快走〟を見せてきただけに、軽自動車向け仕様がが残るなど国内の店舗インフラが不十分だったことは意外。裏を返せばピカピカの店舗で国内販売が上向く余地は大きいと言える。

関連する記事はこちら

特集