北米異変か。工作機械受注予測、世界規模の見本市控えるも先行きマイナス

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受注が3割増えるとも言われる「シカゴショー」(写真は前回2014年の米国商社ブース)
 日本工作機械工業会(日工会)が31日発表した8月の工作機械短期受注観測調査によると、9月の工作機械受注予測DIが23・9ポイント改善の1・4になった。先行きがプラスになるのは4カ月ぶり。受注が増える半期末であることが主要因だ。世界最大級の見本市が米国で開かれるが、北米の先行きはマイナス10・9で2ケタのマイナスとなった。世界経済の先行き懸念から、設備投資に慎重な姿勢がうかがえる。

 DIは「増加または良い」と答えた企業の割合から、「減少または悪い」と答えた企業の割合を引いた値。足元は夏季休暇があったため2ケタのマイナスが目立つ。内需の先行きは期末効果を織り込み、22・5ポイント改善の2・8だった。

 外需は11・6ポイント改善するがマイナス2・9にとどまる。アジア、北米がマイナスだった。

日刊工業新聞2016年9月1日

COMMENT

六笠友和
編集局経済部
編集委員

この世界最大級の見本市とは12日から米国で開かれる「IMTS」(シカゴショー)です。シカゴショー後は受注が3割増えるとも言われますが、今回のDIで北米の先行きはマイナス10・9ととても悪い値でした。北米受注はしばらく高水準できていましたが、昨年後半から一服感がみられます。工作機械市場の先行きに明るい展望を持ちにくい状況だけに、とても気がかりな調査結果と言えます。

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