エアバスのティア1と取引するタイ企業。「準備をする者にしかチャンスはこない」
タイに航空機製造の波は来るか
台湾証券取引所に上場するJPPホールディングス傘下で金属加工を手がけるタイのジンパオ(サムットプラーカーン県)は9月に、本社隣接地に工場を新設する。約5万平方メートルの用地を建物付きで取得。欧エアバスや米ボーイング向け航空機部品の増産を予定する。当面は新規受注したゲーム台の組み立てなどに使う。タイは航空機部品の製造が盛り上がりつつあり機械設備の需要が増えそうだ。
取得した用地は板金やプレス、切削などの金属加工をする本社工場の1・3倍ほどの広さがある。用地、建物への投資額は約10億円。
同社はエアバス向けにコックピットの計器の筐体(きょうたい)などを手がけている。航空機分野の売上高比率は2014年度が14%、15年度は21%と伸びている。継続的な成長が期待できる上、ボーイング向けの取引を始めており新たな製造拠点が必要になる見通しだ。
既存工場(写真)でも航空機部品の生産体制を拡充。日本製の工作機械を今後、年間2台ずつ導入し、既存設備を更新する。構造部品の加工を強化する考えで、うち1台を7月に発注した。20年代半ばには航空向け事業を分社化する考えだ。
ジンパオは98年にタイで台湾出身のビクター・チョン社長がプレス金型の製造会社として創業した。15年度売上高は約40億円。
取得した用地は板金やプレス、切削などの金属加工をする本社工場の1・3倍ほどの広さがある。用地、建物への投資額は約10億円。
同社はエアバス向けにコックピットの計器の筐体(きょうたい)などを手がけている。航空機分野の売上高比率は2014年度が14%、15年度は21%と伸びている。継続的な成長が期待できる上、ボーイング向けの取引を始めており新たな製造拠点が必要になる見通しだ。
既存工場(写真)でも航空機部品の生産体制を拡充。日本製の工作機械を今後、年間2台ずつ導入し、既存設備を更新する。構造部品の加工を強化する考えで、うち1台を7月に発注した。20年代半ばには航空向け事業を分社化する考えだ。
ジンパオは98年にタイで台湾出身のビクター・チョン社長がプレス金型の製造会社として創業した。15年度売上高は約40億円。
日刊工業新聞2016年8月29日