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“爆買い”の宴終わり、関空で産業観光博覧会。訪日外国人取り込む

近畿経産局などが10月から1カ月間
 近畿経済産業局は中小企業基盤整備機構近畿本部と10月23日から、関西国際空港(関空)で関西の産業観光施設を紹介する「関西産業観光博覧会」を開く。産業観光に特化した観光博覧会は全国でも珍しい。会期は11月21日まで約1カ月間。今後、関西2府5県に約500件ある産業観光関連施設を活用した新たな観光商品・ルートを開発し、有名観光地以外の地域へ誘客を進める考え。

 関西産業観光博覧会には、関西にある国の出先機関、自治体、経済団体、交通機関、旅行会社などが協力する。関西の都市部以外の市町村を中心に、地元の企業ミュージアムや博物館などの産業観光施設をインバウンド(訪日外国人)向けにPRする。地方への観光客を増やし、将来は対日投資にもつなげる。

 関空第1旅客ターミナルビルのインフォメーション前や到着口付近などに4小間の常設展示スペースを設け、原則1小間1週間ずつ出展する。地元の伝統産業、特産品の展示のほか、試販・試食や簡単な製作体験が楽しめる形にする。29日から9月中旬まで参加市町村を募集する。

 近畿経産局は現在、関西の産業関連施設約500件をウェブサイトで紹介、滋賀県愛荘町や奈良県桜井市などの5モデルコースを設定している。今後、大阪大学や関西大学などに在籍する留学生と連携し、観光施設やルートなどを外国人目線で設定・見直し、会員制交流サイト(SNS)などを通じて世界に情報発信してもらう。
尾本憲由
尾本憲由 Omoto Noriyoshi 大阪支社編集局経済部
インバウンド(訪日外国人)が伸び続けているといっても、一抹の不安を感じてしまう。本当に観光立国などできるのだろうか。まさか爆買に期待し続けるわけにもいかないし。日本は決して観光資源に乏しい国ではないが、その多くは有効利用されていない。江戸時代から残る街並みを、大型バスで乗り付けた観光客が足早に見学だけして立ち去ってしまうなんてザラ。京都など一部を除くと採算性が悪すぎる。産業観光もネタは少なくないだろうが、やはり本業以上に企業家精神を発揮しないと・・

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