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交響曲に乗って吉野へ♪近鉄が来月から観光特急

 吉野の四季を楽しんでください―。近畿日本鉄道は大阪阿部野橋駅(大阪市阿倍野区)―吉野駅(奈良県吉野町)を約80分で結ぶ観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」の運行を9月10日に始める。

 座席2両とラウンジ1両の3両編成。ラウンジでは沿線の特産品を用いた酒、菓子、軽食や系列ホテルによるケーキなどを提供する(写真)。

 女性客を主要ターゲットに据え、短時間の乗車でも食を楽しめるようスイーツに注力して地元店舗の掘り起こしを行った。桜の名所として有名な吉野だが「秋の紅葉など年間を通じて沿線外からも訪れてもらいたい」と下釜恭道観光事業統括部課長は話す。

 座席は3列シートで幅に余裕を持たせ、通常席のほかグループ客向けに対面テーブル席も用意した。
日刊工業新聞2016年8月29日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
関西に住んだこんとがないので鉄道の地理が今ひとつよく分からないが、プロ野球球団なき後、近鉄のブランディングにあまり目立ったものはない。猫も杓子も観光列車はどうかも思うが、自社の沿線資産を見つめ直すには必要なことかも。

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