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コンビニはおでんのマンネリ化を防げるか。秋冬商戦へ今年はひと味違う?

ファミマは「これまでで一番の刷新」、セブンは増量と地域性
コンビニはおでんのマンネリ化を防げるか。秋冬商戦へ今年はひと味違う?

ファミマのおでん

 コンビニエンスストア各社が2016年度のおでんを投入している。若い世代に人気がある中華まんも店頭に並び始めた。猛暑は続いているが、売り上げのヤマ場となる秋に備え、熱く盛り上がる。

 「総菜やおつまみとしての需要をつかむ」。ファミリーマートの島田奈奈商品本部ファストフーズ部長はおでんについて、こう強調する。淹れ立てコーヒーやドーナツなど、動きが活発な「ファストフード」の領域で、おでんや中華まんはややマンネリ化している。

 15年度は暖冬の影響もあり、苦戦した。ファミマは具材の調理加熱時間やつゆの原材料を見直すなど「これまでで一番の刷新」(島田部長)をし、既存店前年比50%増と強気な売り上げ目標を立てた。

 セブン―イレブン・ジャパンは関東で昆布だしを増量、北海道では鶏のうまみを増やすなど地域の好みに合わせた味を目指した。ローソンは「鶏ハラミ串」などの食べやすい串おでんを増やした。

 おでん、中華まんとも、真冬よりも10月頃の方が売れるという。ミニストップは中華まんについて「朝晩に冷え込んだりといったギャップがあると動きが良い」と語る。秋冬にかけて新商品を投入し、需要を喚起する。

 中華まんでも各社が個性を競う。ローソンは定番品に加え、鹿児島県種子島産安納芋を使った「安納芋まん」など、国産食材を使った商品を順次投入する。セブン―イレブンは「もちもちジューシー肉まん」など生地の特徴を商品名に織り込んだ。ファミマは発光ダイオード(LED)を使った商品ケースを導入し、おいしく「見せる」工夫もしている。

日刊工業新聞2016年8月25日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
この時期恒例のコンビニのおでん記事。記事もマンネリにならないようにしないと。

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