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ホンダ、ディーゼル開発を縮小。PHV・FCVにシフト

 ホンダは4輪車用ディーゼルエンジンの開発を縮小する。世界各国で厳格化する環境規制に対し、プラグ・イン・ハイブリッド車(PHV)などの電動車両の拡大で対応する方針で、ディーゼルに充てている開発資源を電動技術に振り向ける。独フォルクスワーゲン(VW)もディーゼルから電動技術に開発の軸足を移す方針を示しており、ディーゼル車の競争環境が変化している。

 ホンダは2月にPHVやハイブリッド車(HV)や燃料電池車(FCV)などの電動車両の販売比率を2030年に全体の3分の2とする方針を掲げた。これに伴い、ディーゼルエンジンの技術の難易度やコスト、環境規制の動向を考慮して、電動技術を優先する。ガソリンエンジンの開発は今後も力を入れるが製品群を減らす。

 11年には欧州市場を攻略するため、アルミニウムによる軽量ディーゼルエンジンを発表するなど開発資源を投じてきた。14年度のホンダのディーゼルエンジン生産台数は、世界車両販売台数の3%に当たる14万台分。英国とインドでの生産も中長期的に減らしていくとみられる。

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日刊工業新聞2016年8月22日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
エンジン、電動技術は自動車メーカーの歴史そのもの。これまで孤高の道を歩んできたホンダも、合従連衡の波に飛び込まざるを得ないだろう。

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