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新興企業のブランド力、ポケモンGOのNAINTECや日本からLINEなど

インターブランド調査、「社会価値は数兆円単位の規模感がある」
 世界的なブランドコンサルティング会社の米インターブランドは、新興企業のブランド力を評価する調査リポート「ブレークスルーブランド」をまとめた。日本勢では生態系分野でLINEが選ばれた。仮想技術分野では「ポケモンGO」で世界的な人気を博した米ナイアンティックも名を連ねた。

 調査リポートは米フェイスブックや米レディ・セット・ロケット、ニューヨーク証券取引所(NYSE)と共同で実施した。

 今回はランキング形式ではなく「未来の成長」をテーマに10の成長領域を設定。さらにヘルス&ウェルネス、金融、食品・飲料といった三つの業界カテゴリーを設けるなどグループ分けして評価した。設立10年以内で、継続して成長している世界の新興企業200社を候補に挙げ、15分野から計60社を選んだ。

 インターブランドのグローバル最高経営責任者(CEO)のジェズ・フランプトン氏は「選出した各社は創業時から自らのブランドをマネジメントし、統合されたブランド体験を顧客へ提供することに重点を置いてきた」と指摘。また調査に協力したレディ・セット・ロケットの首脳は「デジタル領域の成長は従来の戦略や構造、マーケティング経済学を完全に変えてしまった」とコメントした。

 一方、インターブランドジャパン(東京都渋谷区)の和田千弘社長は、LINEやナイアンティックを例に挙げて「これまで全く存在していなかったコミュニケーションの方法や情報の流れを実現して、人々の生活を一変させた。この二つのブランドが生み出す社会価値は、数兆円単位の規模感がある」と語った。






(インターブランド資料より)
日刊工業新聞2016年8月19日
明豊
明豊 Ake Yutaka 執行役員デジタルメディア事業担当 DX統括
IBMはIoT活用による新時代を見据え、従来の「スマータープラネット」から「コグニティブ(認知)ビジネス」へ企業ブランドを刷新した。ブランドメッセージを通じて、今後の方向性や社会課題を解決する軸を提示している。LINEは昨年、これから5年間のミッション「Closing the distance」を打ち出し、人と人、サービス、企業などいろいろな距離を縮めることをさらに追求していくという。ミッションのネーミングはとても重要。それはビジョンであり、社内外でも一番薄れない部分。世界的に浸透させるには英語が標準となる。日本企業にとっては言葉のハンディが大きいが、まずはブランドを経営の軸とする意思決定が重要だ。インターブランドのランキングや調査がすべてではないが、気にしている企業が多いのも事実。

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