テラドローン、ヘリ型で農業用ドローンに参入

40分間の飛行で14リットルの農薬散布、価格も3分の1に

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独自開発したUAV「テラ1」
 テラドローン(東京都渋谷区、徳重徹社長)は、今秋に農業分野の飛行ロボット(ドローン)事業に参入する。1台350万円程度と比較的安価で小型な農薬散布用のヘリコプター型UAV(無人飛行機)を発売。メンテナンスなどのサービスを低コストで提供し運用しやすくする。初年度100台の販売を目指す。

 発売するUAV「テラ1」は独自開発品。40分間の飛行時間で14リットルの農薬を散布できる。面積では約1・5ヘクタールになる。機体は重量15キログラムと一般的な農薬散布用ヘリと比べ軽量で、1人で持ち上げられる。機体価格も一般的なヘリと比べ3分の1に抑えた。

 今後、代理店や教習所、整備場のネットワークを構築し全国展開する。アジアでの販売も準備中という。

 テラドローンは産業用ドローンの販売やサービス提供が主業務で2016年設立。これまでは測量や点検分野のドローンやサービスを展開してきた。

電動バイクの技術生かす


日刊工業新聞2016年3月17日


 テラモーターズ(東京都渋谷区、徳重徹社長)は16日、産業用の飛行ロボット(ドローン)事業に参入すると発表した。ドローン空撮での各種解析などを手がけるリカノス(山形市)のドローン関連技術を譲受し新会社のテラドローン(東京都渋谷区)を新設、ドローンによる土木・建築分野での測量サービスを始める。2017年2月期に10億円の売上高を目指す。

 テラモーターズは電動バイクや3輪車の開発設計販売が主業務で国内やインド、東南アジアなどに販売網を持つ。このネットワークを生かし、将来的には「海外でもドローンを活用した各種サービスを展開したい」(徳重社長)という。

 また、電動バイクの蓄電池関連の技術などを生かし、土木・建築のほかインフラ関連の点検、在庫管理、配送などユーザーの課題解決にかなう機体やシステムの開発も進める。機体やシステムは当面、テラドローンで開発する。

 徳重社長は新会社のトップも兼任する。世界的に見るとドローンは民生用では中国DJIなど強いメーカー生まれた半面、産業用では実用化がこれから。「日本製ドローンの品質や製品性能の高さをうまくビジネスに使いたい。テラモーターズのネットワークをフルに生かし、ドローンを使ったソリューションを迅速に広げていきたい」(同)と強調している。


日刊工業新聞2016年8月5日

COMMENT

石橋弘彰
相模支局
支局長

 ドローンの産業利用というと最近始まったばかりのイメージがあるが、農薬散布に使うドローンの歴史は古く、市場が形成されている。近年のドローンブームでドローン本体、ドローンを活用したサービスに参入が相次ぎ、急速にドローンと活用技術が進化している。農薬散布も今後、新技術の流入により、いままで以上に楽な作業になりそうだ。

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