日通、アリババ出店者の商品輸送料を低減

国際スピード郵便(EMS)より、送料を3割安く

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アリババのウェブサイト
 日本通運は中国のインターネット通信販売大手、阿里巴巴(アリババ)集団が運営する越境電子商取引(EC)サイトの出店者への物流サービスの提供を8月から始めると発表した。アリババが運営する越境ECサイト「T―MALL国際(天猫国際)」で、日本の出店者が中国の消費者から受注した商品を輸送。アリババグループで物流基盤の構築などを手がける菜鳥網絡との連携などにより、国際郵便に比べ送料を3割程度抑える。


 中国は4月から、越境ECにおける関税の徴収を強化するため、商品や金額などを電子データで提出する通関申告システムを導入。日通は菜鳥のシステムを通じ、電子データを中国の税関に送る。また、千葉県成田市の倉庫を菜鳥海外倉庫と位置づけ、菜鳥と出店者、日通のシステムを結び、受注管理、通関情報、輸送履歴、決済などを連携する。

 現在、中国向けの越境ECでは日本郵便の国際スピード郵便(EMS)が最大シェアを占める。日通は菜鳥とのシステム連携による通関業務の軽減に加え、航空や船舶の貨物スペースをあらかじめ抑えるなどして、輸送コストを低減し、競争力を高める。

 中国では日本製品の人気が高く、物流各社は、中国向けの越境ECの荷物を取り込むため、物流システムの整備を進めている。ANAホールディングスも越境ECサイトの運営や開発などを手がける企業に出資。中国の通関用に商品を事前登録するシステムと、ANAの輸送ネットワークを組み合わせ、通関から輸送まで手がける物流サービスを9月から提供する。

日刊工業新聞社2016年8月3日生活面

COMMENT

高屋優理
編集局第二産業部
その他

ネットを通じて、国境を越えて商品を売買する越境ECは、以前から注目を浴びてきましたが、通関の問題などがあり、思ったようなスピードでは進みませんでした。ただ、ここに来て最大市場である中国をターゲットに、取り組みが表面化してきています。中国では、日本製品が非常に人気で、需要があることは分かっていますので、後は制度や物流の仕組みが整うのを待つばかりという感じでしょうか。

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