歩行害虫が嫌がる成分で侵入防ぐ- 簡単に貼り付けられる工場用粘着フィルム

大協技研、工場用の虫よけ粘着シートを開発−半導体や食品、医薬品向け

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中央で二つ折りになったL字型シートで、壁と床の境目に貼りやすい
 大協技研工業(相模原市南区)は、床と壁の接地面に取り付けるL字型の虫よけシート「キヒ巻くん」を開発し、27日に発売する。半導体や食品、医薬品製造工場に売り込む。同社は工業用粘着製品を手がけ、技術の応用展開に力を入れる。製品の安全や品質を確保するため害虫の侵入防止対策に取り組む工場が増えていることから製品化した。3年後までに1億円の売り上げを目指す。

 大協技研工業が開発したキヒ巻くんは、害虫が嫌う忌避成分「エトフェンプロックス」を練り込んだ粘着フィルム。アリ、クモ、カメムシなどの歩行害虫が通る床と壁の境目に貼ることで、害虫の侵入を防ぐ。同フィルムは中央部にミシン目があり、二つ折りでロール状に加工してあるため、簡単にL字型に貼り付けられる。忌避効果は使用する環境にもよるが2―3カ月間続くという。テープは幅40ミリメートル×長さ23メートル。希望小売価格は1万6000円(消費税抜き)。

 同社は電子、半導体、自動車など向けの工業用粘着製品を開発・製造する。2008年に自社ブランド「IVY」を立ち上げ、エアシャワー室内部の異物を吸着・除去する除塵用粘着シートなどを展開する。今回の虫よけシートも自社ブランドで投入する。BツーC(対消費者)向け商品も拡充し、農業用の虫取り粘着シート「New虫バンバン」や園芸用の「むし恋いこい」などの商品も販売している。

2016年7月27日 中小企業・地域経済2

COMMENT

宮里秀司
出版局雑誌部
企画委員

工場を取材したときに、建屋の隙間にテープで目張りがしてあったり、出入り口付近に捕虫器を設置したりしているのを見かけたことがあります。製造現場への虫の混入を防ぐ苦労の一端が垣間見えました。

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