売上高が右肩上がりの「道の駅むなかた」の凄さ!成功を受け市も出資

料理人も買い付けにくるほどの観光メッカに。海外に通用するオリジナル商品にも意欲

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買い物客でにぎわう「道の駅むなかた」
 道の駅むなかた(福岡県宗像市)には朝の開店前から、たくさんの来場者が列をなす。この時期、一番のお目当ては鐘崎漁港で水揚げされたフグやサワラやブリ。北九州市から来たという70代の女性は「新鮮な魚やイチゴをたくさん買いに来た」とにっこり。九州北部だけでなく熊本県や山口県からも来場者がある。プロの料理人も買い付けに来る。

 施設は敷地面積1万3691平方メートル、床面積2026平方メートル。物産直売所、レストラン、情報コーナーなどを完備している。建物は宗像市が出資した公設民営施設だ。福岡市と北九州市という2大政令指定都市圏のちょうど中間に位置し、自然環境や立地条件にも恵まれている。

 ここを運営しているのが「株式会社まちづくり宗像(現・株式会社道の駅むなかた)」。2007年10月に民間主導で設立した。当時の宗像農業協同組合、宗像市商工会、宗像漁業協同組合、鐘崎漁業協同組合、宗像観光組合が協同で地域産業の活性化に取り組み、産業振興の拠点づくりを目指した。水産物や農産物などの新鮮さが地域ブランドとして浸透。調味料や弁当などの加工品も人気となり、数々のメディアで取り上げられた。

 開設以来、売上高は右肩上がり。09年3月期が12億8000万円、13年7月に累計来場者1000万人を突破し、15年3月期は18億5000万円を見込んでいる。「生産者のモチベーションが高まり、街に活気が生まれた」(同市商工観光課)。売り上げの一部は寄付の形で市に還元されている。この成功を受けて13年5月から宗像市も出資を始めた。

 今後の課題について、山崎宏幸道の駅むなかた館長は「宗像市の観光拠点たる道の駅として、駐車場や若い世代向けに周辺施設の充実を図ること」と分析する。さらに「宗像のさらなるブランドづくりが必要だ。産学連携をして、海外にも通用するオリジナル商品を開発、販売したい」と力を込める。

日刊工業新聞2015年01月01日 列島ネット面記事を抜粋

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三苫能徳
西部支社
記者

宗像市沖60kmにある沖ノ島では古代の祭祀遺跡が多数発掘され、出土品8万点が国宝指定されています。ユネスコの世界遺産暫定リストにも記載されており、世界遺産登録に向けて地元が動いています。

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