産総研が富士山の地質図を約50年ぶりに改定。災害予測規模も表示
産業技術総合研究所は、約50年ぶりの改定となる富士山の地質図「富士火山地質図(第2版)」を作成した。10万年の噴火の歴史を表した最高精度の図。噴火の規模と火山灰の影響範囲の精度を高め、今後、発生の可能性がある災害の規模を示している。防災や減災をはじめ、富士山の噴火予測研究への活用が期待できる。
約15年間にわたり、富士山全域の調査研究を行った。採取した試料を用いた年代測定の結果、山頂で最後の爆発的噴火が約2300年前に起こったことなど、過去の噴火をより正確に解明した。また、山頂から山麓まで広域に広がる多数の噴火口を確認した。
山梨県と静岡県は、この地質図を参考に「富士山ハザードマップ」を改訂する検討を始めている。
約15年間にわたり、富士山全域の調査研究を行った。採取した試料を用いた年代測定の結果、山頂で最後の爆発的噴火が約2300年前に起こったことなど、過去の噴火をより正確に解明した。また、山頂から山麓まで広域に広がる多数の噴火口を確認した。
山梨県と静岡県は、この地質図を参考に「富士山ハザードマップ」を改訂する検討を始めている。
日刊工業新聞2016年7月22日