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TOTOとYKK APが新潟県で共同営業。ショールーム運営からさらに踏み込む

情報共有し、建材を総合提供。大建工業も参加か
TOTOとYKK APが新潟県で共同営業。ショールーム運営からさらに踏み込む

12月上旬に開設する共同ショールーム(イメージ)

 TOTOとYKK APは、新潟県で共同営業に乗り出す。12月上旬予定の共同ショールーム開設に伴うもので、情報を共有し、営業対象が重複した場合などに共同で営業活動を展開する。営業先の相互紹介も行う。これらの取り組みには、両社とリフォーム分野で提携関係にある大建工業も参加するという。水回りや窓などの建材を総合的に提供することで、同県の市場を開拓していく。

 共同ショールームには現在のTOTOの新潟営業所やハウスメーカー・物件営業、YKK APの住宅建材営業とビル建材営業のそれぞれの部隊が入居する。商品ラインアップだけではなく、営業面でも協力することで相乗効果を最大限に発揮する。

 TOTOはYKK APから「窓による断熱性能などを学び、提案の幅を広げる」(廣井文雄TOTO信越支社長)考え。一方のYKK APはTOTOがリフォーム分野で最終ユーザーからの認知度が高い点を踏まえ「窓やエクステリア(外装)もリフォームできることを訴求する」(高木克則YKK AP信越支社長)構えだ。

 TOTOは新潟市中央区のショールームを、同地域に設ける共同ショールームに移転する。また、YKK APにとっては新潟市で初めての、一般顧客を対象としたショールームとなる。環境に配慮しながら快適な暮らしを実現するリフォームを提案していく。
日刊工業新聞2016年7月22日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
なかなか面白い取り組み。これまでTOTOとYKK AP、大建工業は全国の主要都市に共同ショールームを開設してきた。TOTOは新潟県で主力のトイレを中心に木造住宅向けの比率が高く、システムバスルームなど木造住宅でも使用できる商品を展示。YKK APは新潟県で伸び悩む門やフェンスなどの販売に力を入れるという。顧客情報をどこまで共有するのだろうか?よい相乗効果があれば。

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