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 映画「64」の捜査車両を製作した中小企業。「ホームページから突然連絡が・・」

東洋ボデー、飲料用ボトルカーのリアボディーを改良
 映画「64」の捜査車両を製作した中小企業。「ホームページから突然連絡が・・」

映画『64』のために製作した捜査指揮車両リアボディー(東洋ボデー提供)

 映画「64―ロクヨン―」のヒットに東京・多摩の中小企業が一役―。映画には誘拐事件の犯人を追う捜査指揮車両が出てくる。同車両のリアボディーを製作したのが、東洋ボデー(東京都武蔵村山市、中條守康社長)だ。同社で製作委員会との窓口となった掛川貴生営業部次長は「2014年の秋口にホームページ経由で問い合わせがあった。突然の連絡に驚いた」と話す。

 同社は飲料水を運ぶ専門のトラック(ボトルカー)向けなどトラック用リアボディーに特化して開発、製造する。捜査指揮車両のリアボディーは特別仕様。室内高は通常約120センチメートルだが、190センチメートルの高さにした。「(俳優の)佐藤浩市さんは身長が高い。室内で頭がぶつからない高さにした」と掛川次長。またどの角度からも撮影ができるように側面を取り外し可能なスライドドアに変更した。

 取引先の飲料ベンダーからは「普段使う車両が映画に出てきて親近感がわく」などの感想が出たという。東洋ボデーの中条充啓専務は「リアボディーは人が乗ることを想定していないため、初めての改良もあったが、自社アピールの良い機会になった」とにっこり。
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
映画は前編・後編と公開されすぐみました。広報や記者クラブが舞台にもなっているので、そのあたりは特に興味深く。主人公は「ザ・佐藤浩市」でしたが。ちょうどドラマ版(NHK)も先週レンタルしてきて見始めたところ。こちらの主演はピエール瀧。まったく持ち味が違って面白い。原作が「クライマーズハイ」と同じ横山秀夫なので、映像のテイストもやはり似ている感じが。

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