POSメーカーが病院向けに現金管理・運用クラウドサービスを始めるワケ

富士通フロンテックが医療向けにカスタマイズ。煩雑な経理業務にニーズあり

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現金管理運用サービスで使う入出金機
 富士通フロンテックは2017年度から病院向けに、現金管理・運用を支援するクラウドサービスの提供を始める。院内に同社の入出金機を導入し、投入された現金をクラウド上で管理する。院内で生じる売り上げを一元的に勘定・精査できるほか、釣り銭量を適正化できる。現金関連業務を効率化できる特徴を訴求し、サービス開始から5年間で累計300病院との契約を目指す。

 富士通フロンテックが病院向けに提案するのは、現金管理運用サービス「チームクラウド/CM」。すでにスーパーや小売店など流通業向けには提供しており、これを医療分野向けにカスタマイズする。

 同サービスは自社の入出金機や警送業務受託サービスと組み合わせて提供する。サービス料は月10万円から。「初期費用を少なくし、規模の小さい病院でも導入しやすくする」(同社)。

 管理・運用するのは、入出金機を通じて販売時点情報管理(POS)に登録された診療代や、院内の飲食店などの売り上げデータ。富士通フロンテックが管理するクラウドサーバーにデータを送信し一括管理する。

 病院の経理業務は煩雑で、手作業が多いとされる。このため省人化につながる現金管理運用サービスへの需要は高いと分析する。

日刊工業新聞2016年7月13日

COMMENT

後藤信之
編集局第一産業部
デスク

入出金機というハードウエアだけでなく、クラウドサービスも提供できるのが富士通フロンテックの強み。今後の事業拡大には、クラウドサービスに付随して、自動精算機など数量規模の大きい装置の販売増につなげられるかがポイントになる。

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