「ひとみ」の無念を晴らすのは2020年

X線天文衛星「基本設計は変えず、なるべく早く確実なものを作る」(JAXA)

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X線天文衛星「ひとみ」のイメージ(池下章裕氏提供)
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日、文部科学省宇宙開発利用部会で、4月に運用を断念したX線天文衛星「ひとみ」の後継機を2020年に打ち上げる案を示した。今後、後継機製作の内容を検討していく。早期かつ確実な製造を目的とするため、ひとみの再製作を基本にしつつ、事故対策を施した機体を設計する。性能が実証されている「軟X線分光検出器(SXS)」を搭載し、国産ロケット「H2A」で打ち上げる予定。

 ひとみの事故を踏まえ、事故原因となった姿勢制御系に対し複合的な対策を施すなど設計内容を見直す。久保田孝JAXA宇宙科学研究所宇宙科学プログラムディレクタは「基本設計は変えず、なるべく早く確実なものを作る。また開発コストも下げたい」とした。

 世界でひとみの次の大型X線天文衛星は欧州主導で28年に打ち上げが計画されている「アテナ」。だが、それまでの12年間に大型X線天文衛星がない空白期間が生じるため研究が停滞してしまう。そのため、ひとみの後継機の速やかな製作が求められている。

日刊工業新聞2016年7月15日

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明豊
執行役員デジタルメディア事業担当 DX統括

地球の外にある宇宙は、星や暗黒物質(ダークマター)が集まる銀河、さらにその銀河が集まった銀河団などで構成されている。そこには高温や強重力の環境が存在するとされている。このような宇宙から放射されるX線を解析することは宇宙を理解する上で重要。「ひとみ」には複数の望遠鏡と検出器を搭載されていて、望遠鏡には超微細技術、検出器には半導体技術など日本が得意とする技術が多く盛り込まれている。ぜひ「ひとみ」の後継機が成功することを期待

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