富士重、航空機事業に大型投資。「777X」向け部品増産

製造分担の日本5社。コスト削減目標15-20%実現へ自動化を加速

  • 0
  • 0
ボーイング「777X」のイメージ
 富士重工業は2017年3月期に航空機事業の設備投資で前期比約2・3倍の140億円を計画する。米ボーイングの次世代大型旅客機「777X」の機体部品向け自動化投資が中心。777X向け機体部品は三菱重工業や川崎重工業なども参画し、新工場建設や自動組み立てラインを整備中。17年の量産開始をにらみ、各社の設備投資はピークに達している。

 富士重は777X向けに、胴体と主翼をつなぐ中央翼などを担当する。新設備を導入するのは宇都宮製作所(宇都宮市)と、半田工場(愛知県半田市)。

 中央翼部材の加工などを担う宇都宮製作所では、サビの発生を防ぐプライマーの吹きつけや航空機用のシーラント剤の塗布に、アーム型ロボットを導入。鋼板に補強材を打ち付ける工程には、オートリベッター(自動打鋲機)を追加する。

 中央翼を組み立てる半田新工場では、宇都宮で加工した部材を7メートル四方の1枚板に仕上げる。大物部品の搬送を現在主流のクレーンから、自動搬送装置に切り替える。

<全文は日刊工業新聞電子版に会員登録して頂くとお読みになれます>


日刊工業新聞2016年7月8日

COMMENT

長塚崇寛
編集局ニュースセンター
デスク

ボーイングは現在、306機の777Xを受注している。機体の21%を分担製造する日本企業5社は生産コストを現行機777から15-20%削減する方針。各社は17年の量産開始を見据え、コストダウンの特効薬となる自動化投資を加速している。日本のお家芸である生産性向上とモノのインターネット(IoT)やビッグデータ解析、人工知能(AI)といったソフト技術を組み合わせ、航空機関連メーカーとしての存在感を盤石にする。

関連する記事はこちら

特集