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チェキ人気、じわり。スマホの画像をチェキにできるプリンターの新製品も

 富士フイルムは27日、2016年度にインスタントカメラ・プリンターの「チェキ」シリーズ販売台数を前期比約30%増の650万台に引き上げると発表した。欧米を中心とした需要増加に対応するため、中国工場に加え、4月からフィリピンの光学レンズ工場でカメラの生産を開始した。フィルムは今秋、国内で生産能力を現行比1割増強する。

 また同日、スマートフォンで撮影した写真をチェキ用フィルムに印刷するプリンター「スマホdeチェキ」の新製品「インスタックス シェア SP―2」を7月15日に発売すると発表した(写真左)。従来機に比べ画質を向上させたほか、データ受信後わずか10秒でプリントできる。デザインも一新した。想定価格は2万2500円前後(消費税込み)。初年度25万台の販売を見込む。

 市場へさらに浸透させるため、「魅力的な商品と楽しみ方を提案し続ける」(武冨博信イメージング事業部次長)と語った。
日刊工業新聞2016年6月28日 電機・電子部品・情報・通信1面
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
写真は画像で共有、というのが一般的になってしまった現在ですが、逆にモノとして残ることに価値を見出す流れも出てきています。チェキは撮影してその場で写真を見て、シェアできるのでスマホに近い感覚があるのかもしれません。

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