東レ、炭素繊維プリプレグをエアバスに初供給

炭素繊維―プリプレグー炭素繊維複合材料の供給体制確立の一環

 東レは21日、炭素繊維プリプレグ(炭素繊維樹脂含浸シート)が欧州エアバスの超大型機「A380」の一次構造部材に初めて採用されたと発表した。受注量や価格は非公開。プリプレグには東レの高強度・中弾性率炭素繊維トレカ「T800S」を使用した。既にエアバスのドイツ工場(ニーダーザクセン州)に供給を始め、同工場で炭素繊維強化プラスチック(CFRP)などに加工して使う。

 また、東レのトレカはエアバスの新型小型機「A320neo」に搭載された米プラット&ホイットニー製エンジンのファンケースと、新型中型機「A330neo」向け一次構造部材に採用が相次ぎ決定。長期供給契約に基づき、エアバス向けに炭素繊維複合材料の供給を拡大する。

ファシリテーター・峯岸研一氏の見方


 東レの炭素繊維プリプレグがボーイングに続いてエアバスでも一次構造材料として認定、納入されることになりました。これまでエアバスへは炭素繊維メーカーが炭素繊維をプリプレグ製造メーカー(プリプレガー)へ納入、プリプレガーがプリプレグを納入して来ました。今回のエアバスの決定は、機体の53%を炭素繊維を中心とした複合材料を使用するA350XWBの本格生産を控え、炭素繊維―プリプレグー炭素繊維複合材料の供給体制確立の一環と考えられます。東レにとってのメリットも大きいものがあります。
<続きはコメント欄で>

峯岸 研一

峯岸 研一
06月25日
この記事のファシリテーター

航空機一次構造材料向けでデファクトスタンダードになっているT(トレカ)800S-3900-2Bの生産強化になるからです。それにしても東レの炭素繊維事業の拡大基調が止まりませんね。しかも、東レは今後も、航空機向けだけでなく産業用途においても「本格的拡大期」を迎えた炭素繊維で主導権を維持するため、国内外でプリカーサ――炭素繊維―プリプレグの生産態勢強化を続けることは間違いありません。

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