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「世界遺産はきらびやかな歴史だけじゃない」磯山さやかさんインタビュー【後編】

“いばらき大使”としての茨城アピールも!
 ―資格(世界遺産検定3級)を取ったことで新たな発見はありましたか。
 「歴史を知りましたね。学生の時に習った世界史や日本史の教科書にはないことを学びました。遺産として守るための登録や、歴史の残酷さを忘れないための登録もあります。きらびやかな歴史だけではない。いろんな世界遺産があることを学びました」

 ―磯山さんのおすすめの世界遺産は。
 「すごく感動したのは、ベルギーのブリュッセルにある『グラン-プラス』という広場です。仕事でベルギーに行かせてもらった時に、どうしても世界遺産を見たいと行って連れて行ってもらったんです。広場の周囲360度が世界遺産で感動しました。そこには『市庁舎』や『王の家』と呼ばれるような異なる建築物が四つくらい並んでいますが、彫刻一つひとつがすばらしいんです。ぱっと見じゃわからない細かい人の彫刻が、わーっとあるんですよ。きれいでずっと眺めているだけで楽しくて、ずっと居れるなと思いました。圧巻でしたね。どこもかしこも世界遺産のすばらしさというか。ヨーロッパの世界遺産は彫刻が印象的。フランスの『ノートル-ダム大聖堂』もステンドグラスや彫刻がすばらしいです。日本の建築様式とは違いますね」

 ―これから行ってみたい世界遺産は。
 「ベタですが、フランスの『モン-サン-ミシェルとその港』です。海に囲まれた感じが神秘的です。有名な世界遺産は一通り行ってみたいです。スペインの『サグラダ・ファミリア』やエジプトの『ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯』。自然遺産も行ってみたい。自然遺産は北海道の『知床』に行きました。めずらしい植物があったりして。文化遺産とは違うおもしろさがあります」

 ―ところで〝いばらき大使〟として、磯山さんが茨城をアピールするとしたら。
 「茨城も海の幸、山の幸が豊富です。おいしいものがたくさんあります。メロンは全国一の生産量です。成長する前の小さなメロンを漬け物にすると、ほのかに甘くておいしいですよ。あとは納豆。おすすめスポットはやはり水戸偕楽園ですね。2月下旬から3月にかけて梅まつりが開かれます。広くて高台があって、散歩散策コースがあります。夏だったら海水浴場ですね。風評被害も収まってきて、観光客が増えています。遠浅で遊びやすい海です。市場があって野菜や魚も安い。おいしいおすしも食べられます。私もよく行きます。ぜひ足を運んでほしいですね。JR東日本の『上野東京ライン』が3月14日に開業しました。常磐線、宇都宮線、高崎線の列車が東京駅まで乗り入れるようになったんです。実は今回、『上野東京ライン開業記念弁当』(5月31日までの販売)をプロデュースさせてもらいました。茨城の野菜やお肉など特産物を使った駅弁なんです」

 ―磯山さんプロデュースとあれば買って帰らないと。
 「写真もちょこっと入ってます。お弁当は自信を持ってお薦めします。いろんな料理のアイデアを出しました。こういうお弁当がいい―というわがままをたくさん聞いてもらいました。てんこ盛りです。飯村牛を使ったコロッケやローズポークの照り焼き、常磐鶏のから揚げ、メロンを使ったスイーツなどです。女性にも食べやすいお弁当です」

 ―最後に、世界遺産検定には一番難しい“マイスター”というのがありますね。磯山さんも最終目標はマイスターの取得ですね。
 「論文だけでなく自分でプレゼンも必要なので大変。実は私、2級も3回落ちてるんです。1級はさらに難しい。まずは2級を目指します。合格したらまたブログで報告したいですね。頑張らないと。ただ試験日も毎月あるわけではないんです。3ヶ月に1回とか特別試験日とかのタイミングが合わないと受験もできません。試験日が『志村けんのバカ殿様』の収録とよくぶつかるんです(笑)」


【プロフィル】
いそやま・さやか 1983年(昭58)生まれ、水戸市出身。グラビアアイドル、女性誌モデル、タレント、女優。野球や競艇番組などでも活躍。多数のテレビ、ラジオ、CMに出演中。7月公開の園子温監督新作映画「リアル鬼ごっこ」に出演。
「KATSU」春季号(Vol.12)1-3面インタビューから抜粋、再構成
三苫能徳
三苫能徳 Mitoma Takanori 西部支社 記者
世界遺産検定の“試験勉強”をかねて、九州の世界遺産にもぜひお越し下さい!

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