ニュースイッチ

”世界遺産タレント”磯山さやかさん「松下村塾に行ってみたい!」【前編】

福岡限定発行「KATSU」の巻頭インタビューを公開
 5月4日、ユネスコの諮問機関であるイコモスが「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」の世界遺産登録をユネスコに勧告したことが政府から発表された。登録に向けた実質的な“内定”で、構成資産を抱える北は岩手、南は鹿児島までの8県11市の各地域では盛り上がりを見せている。そんな中、福岡限定で発行中のフリーペーパー「KATSU」(日刊工業新聞社刊)では、「世界遺産検定」の資格を持つタレント・磯山さやかさんにインタビューした。
 その巻頭インタビューの一部をニュースイッチで公開する。

 ―世界遺産検定3級をお持ちです。なぜ資格をとろうと思われたのですか。
 「もともと興味があったんです。なので世界遺産が世界中にどれくらいあるのか、インターネットで調べてみようと思い検索しているうちに検定のことを知りました。勉強すれば世界遺産のことをもっと知ることができるのでは―と思い検定を受けてみました」

 「世界遺産だけでなく、昔からある建築物や岩、神石、ほんとに昔からありますよ―というものになぜかひかれるんです。昔の人たちがこんなのを造ったんだ。すごいな。歴史に詳しくはないけど、この石垣はいろんな歴史や戦(いくさ)を見てきたんだな―とか感じてしまうんです。それが世界遺産に登録されるなんてすごいことなんだなと知って興味を持ちました」

 ―こっそり受けられたそうですね。ブログに書かれていました。
 「はい(笑)。仕事で受けるのも何だなと思いましたし。今は世界遺産検定も認知され受験者もすごく増えたようですが、私が受けた当時は始まったばかりで、そこまで広まってなかったですね。自分の趣味として普通に受けました。仕事に役立てようというより、受かったらおもしろいかなという感じで」

 ―今年は「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」が世界遺産登録を目指しています。この中で磯山さんが行ってみたい遺産はありますか。
 「今、大河ドラマの『花燃ゆ』をみてるので『松下村塾』は行ってみたいですね。日本の世界遺産はまだ全部をまわっていませんが、旅行に行くなら、登録されているところからと考えていました。知床、日光、京都、奈良、沖縄、広島の世界遺産には行きました」

 ―けっこう行っていますね。世界遺産の前を磯山さんが歩いていたら、みんなびっくりするんじゃないですか。
 「ないです。ないです。ふつうに歩いてます(笑)。ほんとは国内の世界遺産は全部制覇したいんです。『富士山』もまだ登ってません。持久力がないので山登りが苦手なんです。でも富士山は眺めるだけでもすばらしい。『小笠原諸島』や『富岡製糸場』も行きたいです」

 ―九州には来られたことはあるんですか。
 「テレビ番組のお仕事で九州にはよく呼ばれます。大分、熊本、鹿児島などにも行ったことがあります。宮崎も野球のキャンプの番組で行きました。九州は好き。食事がおいしいので。福岡・博多はもつ鍋や屋台のラーメンやギョーザがおいしかった。(『ダチョウ倶楽部』の)寺門ジモンさんに博多のおいしいお店をいっぱい紹介してもらって行ってみました。屋台は東京ヤクルトスワローズの番組をやっていたときに若松勉さん(元監督)たちと行きました。中洲の屋台だったと思います。九州で旅行したのは福岡が一番多いかも。太宰府天満宮や久留米市の北野天満宮にも行ったことがあります」

 ―旅の楽しみと言えば、九州の食べ物では何が印象に残っていますか。
 「お肉がおいしい印象があります。熊本の馬刺しがおいしかった。赤牛のステーキも食べました。鹿児島の黒豚もおいしかったですね。それから鹿児島といえば焼き芋。知り合いがいつも送ってくれるんです。(私の出身地)茨城も芋がおいしいんですよ。大分はとり天に感動。別府の温泉の蒸気でつくる蒸しパンや蒸し野菜もおいしかったですね。九州は魅力がたくさんあるので、番組で行くことが多いです。すべての県で食が豊富です。あっ、奄美大島の鶏飯(ケイハン)があった。あれは衝撃的なおいしさでした。鶏のダシがあって、鶏のほぐし身や錦糸卵やシイタケなどいろいろな薬味をかけてお茶漬けみたいにして食べるんです。それがね、ものすごくおいしいんです。奄美大島は暖かくて、グラビアロケでよく行きましたが、毎回鶏飯を食べていました」

【プロフィル】
いそやま・さやか 1983年(昭58)生まれ、水戸市出身。グラビアアイドル、女性誌モデル、タレント、女優。野球や競艇番組などでも活躍。多数のテレビ、ラジオ、CMに出演中。7月公開の園子温監督新作映画「リアル鬼ごっこ」に出演。
(後編は明日公開予定)
「KATSU」春季号(Vol.12)1-3面インタビューから抜粋、再構成
三苫能徳
三苫能徳 Mitoma Takanori 西部支社 記者
磯山さんには、福岡で発行中のフリーペーパー「KATSU(カツ)」の巻頭を飾っていただいています。

編集部のおすすめ