災害対応ロボット花盛り。今度は階段を登れるヘビ型
電通大が開発。保守や警備などの企業とうまく接続できるかがカギ
電気通信大学大学院情報理工学研究科の田中基康助教らは、階段を登れるヘビ型ロボットを開発した。がれきの隙間や配管から被災したビルやプラントに進入し、パイプなどから出た後も自由に動ける。狭所進入と広域探索を両立させた。災害調査やインフラ保守などに提案していく。
9対の車輪モジュールと頭部モジュールを連結して、全長1・75メートルのヘビ型ロボを作成した。車輪の直径は10センチメートルで内径19センチメートルの配管に進入できる。関節の最大仰角が113度と大きく反り返るため、車輪径よりも大きな段差36センチメートルの階段を登れる。頭部と尾部にカメラが搭載され、サソリのように尾を上げて高い位置から進入箇所を確認できる。
体を細くするために車輪対の片側のみにモーターを搭載した。モーター駆動の車輪をモジュールごとに左右交互に配置してバランスをとる。ロボットの体重が多点で分散するため、がれきなどの二次倒壊を起こしにくいという。
各関節の力を抜いて床に沿って体をはわせる機能を開発。障害物の乗り越えなど走破性を高めた。災害後の建物への進入と、建物内部の階段や散乱した家財などの踏破を両立させた。内閣府の「革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)」で開発した。
9対の車輪モジュールと頭部モジュールを連結して、全長1・75メートルのヘビ型ロボを作成した。車輪の直径は10センチメートルで内径19センチメートルの配管に進入できる。関節の最大仰角が113度と大きく反り返るため、車輪径よりも大きな段差36センチメートルの階段を登れる。頭部と尾部にカメラが搭載され、サソリのように尾を上げて高い位置から進入箇所を確認できる。
体を細くするために車輪対の片側のみにモーターを搭載した。モーター駆動の車輪をモジュールごとに左右交互に配置してバランスをとる。ロボットの体重が多点で分散するため、がれきなどの二次倒壊を起こしにくいという。
各関節の力を抜いて床に沿って体をはわせる機能を開発。障害物の乗り越えなど走破性を高めた。災害後の建物への進入と、建物内部の階段や散乱した家財などの踏破を両立させた。内閣府の「革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)」で開発した。
日刊工業新聞2016年6月22日