「マイナス金利がデフレインパクト」(清田JPX最高経営責任者)

見落としているのは日本の消費者行動だ

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東証アローズ
 日本取引所グループ(JPX)の清田瞭最高経営責任者(CEO)は21日に東京都内で開催された株主総会で、マイナス金利の影響について「マイナス金利自体がデフレインパクトを持っている可能性もある」との考えを示した。清田CEOは「見落としているのは日本の消費者行動だ」と指摘した。 

 清田CEOは「マイナス金利そのものはプラスの効果もマイナスの効果もあると考えているが、なかなか効果を表していないのが現状だ。期待通りにいっていない」と述べた。その理由として、「消費者がため込んだ金融資産は、預貯金に社債や国債も入れると安全型の資金が60%を超える。

 これが利息を生まなくなるわけだから、老後に必要な資金は貯蓄を増やしていかないと間に合わない環境だ」と話した。その上で「今の消費を抑えて貯蓄することになれば、マイナス金利、ゼロ金利であっても、安心してお金を使うことにはならない」と指摘した。

日刊工業新聞2016年6月22日

COMMENT

安東泰志
ニューホライズンキャピタル
会長

JPXの清田CEOからも、日銀のマイナス金利に批判的なコメントがあったとのこと。そもそも日銀の量的緩和とマイナス金利は相性が悪い。金融政策だけで景気の浮揚は困難なことは、もはやはっきりしてきており、これ以上無理な緩和やマイナス金利の深掘りについては、その効果と副作用を十分に見極めるべき局面だろう。

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