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「在宅医療」に向け、オムロンヘルスケアとフクダ電子が提携

「2025年問題」へ動く
「在宅医療」に向け、オムロンヘルスケアとフクダ電子が提携

オムロンコーリンの院内システム

 フクダ電子はオムロンヘルスケア(京都府向日市)と、在宅医療や海外展開で提携した。その一環として、フクダ電子はオムロンヘルスケア100%子会社で、院内医療機器事業を手がけるオムロンコーリン(東京都文京区)の全株式を2016年度中にも取得し、子会社化する。買収金額は20億円。新事業創出や海外展開を加速する。

 フクダ電子はオムロンコーリンの生体情報モニターや検診機器などの製品群を取得し、高付加価値の院内システムを提供する。フクダ電子の在宅医療サービスとオムロンヘルスケアのウエアラブル機器などを組み合わせることで、新たな在宅医療事業を創出するほか、海外展開でも協業する。

 オムロンコーリンは資本金が3億円。15年度の売上高は85億円、経常損益は3億円の赤字だった。フクダ電子は今回の買収が16年度業績に与える影響を軽微としている。
日刊工業新聞2016年6月14日ヘルスケア面
村上毅
村上毅 Murakami Tsuyoshi 編集局ニュースセンター デスク
2025年に団塊の世代が75歳以上になるという「2025年問題」が間近に迫っている。医療サービスの提供する場所として、「在宅」の重要性が増す中、企業も商機をとらえて動き出している。

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