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“日の丸金属3Dプリンター”、いよいよ来年度から販売

まずは三菱重工、東芝・東芝機械、日本電子の3機種
 次世代3D積層造形技術総合開発機構(TRAFAM、東京都中央区、前川篤理事長、03・6214・3211)は国家プロジェクトとして開発する次世代金属3Dプリンターを、2017年9月にも事業化する。量産版の投入は18年度末以降だが、試作版でも既に業界最高水準の性能を確保しニーズがあることから、販売を始める。

 販売するのは三菱重工業東芝と東芝機械、日本電子がそれぞれ開発する3機種になる見通し。各社が自社または子会社を通じて販売する。

 いずれも開発が進捗(しんちょく)しており、前倒しで事業化する。価格は1億円程度。3機種で年間30台前後の販売を見込む。3機種とも試作版の時点で造形速度が毎時250ccと高い性能を確保した。「この段階で買いたいというユーザーがいる」(TRAFAM)としている。18年度末までに完成予定の量産版ではさらに高速・高精度化し、価格も5000万円以下にする方針だ。

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日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
LMD方式ではDMG森精機とヤマザキマザック、SLM方式ではソディックが近年参入するなど、国プロ以外でも付加製造技術(アディティブ・マニュファクチャリング=AM)をめぐる動きは活発だ。一時の“3Dプリンターブーム”は去ったが、AMは着実に製造業で存在感を増している。 (日刊工業新聞第一産業部 藤崎竜介)

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