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コンビニ「客単価700円」の挑戦。“プラスもう1品”へあの手この手

ローソンやミニストップはくじ引きキャンペーン
コンビニ「客単価700円」の挑戦。“プラスもう1品”へあの手この手

ミニストップは現金があたる「くじ」でもう1品購入を促す

 大手コンビニエンスストアが、「客単価700円」への引き上げに挑戦している。ローソン、ミニストップが700円以上の購入で現金や商品などが当たるスピードくじを始めた。コンビニの平均客単価は500―600円。これに、飲料など100―200円の商品をもう1品購入してもらうと700円に届く。700円でくじの権利を付与する“プラスもう1品”への取り組みをテコに、客単価アップを目指す。

 ローソンは19日まで、「スピードくじ」キャンペーンを展開中だ。700円以上購入すると、その場で商品と引き換えできる商品引換券や、テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」への招待や旅行券の抽選に応募できる。

 ミニストップも19日まで、「ドリームミニ」というスピードくじを展開している。700円以上の購入で、商品の無料引換券や最大1万円が当たるスクラッチくじが引ける。

 2016年2月期のローソンの既存店客単価は604円。ミニストップは531円。くじへの権利が獲得できる700円への引き上げにはローソンがあと約100円、ミニストップが約170円。

 今回、図らずも2社で“700円”キャンペーンの時期が重なったが、節約志向の広がりも指摘される中、期間限定ながら商品をもう1品購入してもらう作戦だ。コンビニの一番のかき入れ時である夏場に向け、商品などの認知を高める狙いもある。
(文=森谷信雄)
日刊工業新聞2016年6月10日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
もう一品買ってもらうことで平均客単価を引き上げ、日販を引き上げたいというコンビニ共通の課題。財布のひもを緩めてもらうために知恵の絞りどころです。

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