進むクルマの電動化 大型車の電動パワステにジェイテクト参入

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ラックパラレル式の電動パワステ(ジェイテクト提供)
【名古屋】ジェイテクトは年内をめどに大型車向け電動パワーステアリング(EPS)事業に参入する。従来より大出力化が可能なラックパラレル(RP)式EPSの量産ラインを日本、米国、中国の工場に設置する。投資額は計100億円弱になる見通しだ。世界的な燃費規制の強化などを受け、車の電動化範囲が大型車でも広がっていることに対応する。2018年度にRP式EPS全体で、世界シェア10%を目指す。

 年内をめどに花園工場(愛知県岡崎市)でRP式EPSの量産ラインを稼働する。17年初をめどに米テネシー州、18年をめどに中国・福建省廈門市の工場にも量産ラインを整備する。

 RP式はラックアシストタイプの一種でスポーツ多目的車(SUV)やピックアップトラックなど主に大型車に使われる。同社は1988年に世界で初めてEPSを量産化。主に小型車向けのコラム式や中型車向けのデュアルピニオン式などを手がけてきたが、大型車向けには一部車種にとどまっていた。RP式への参入でフルラインアップが整う。

 燃費規制強化で自動車のさまざまな部品で電動化が進む。パワステ分野でも、従来の油圧式からEPSに置き換えると燃費性能を2―3%向上できるとされ「(EPSへの)移行のスピードは想定以上」(安形哲夫社長)という。同社は現状約50%のEPS比率が18年度には65%になるとみる。



 ジェイテクトは自動車用パワステ全体で世界シェア約25%の最大手。ただ大型車向けのRP式では他社が先行していた。参入により、シェア首位の座を固める。

日刊工業新聞2015年06月09日付 日刊工業新聞1面記事に加筆

COMMENT

自動運転車の時代になれば、あらゆる部品で電動化が進むものと思われます。燃費競争だけでなく、電気信号に対する応答性だったり、信頼性だったりが部品レベルで求められるのではないかと思います。競争軸が少し変わってきそうです。

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