洗濯物折りたたみロボット商品化へ、米スタートアップが来年に事前予約開始

国内では3社による「ランドロイド」開発プロジェクト進行中

FoldiMateの洗濯物折りたたみロボット
 全自動洗濯機の登場で洗濯はだいぶ楽になったものの、洗濯物をたたむ作業はいまだに人手に頼っているのが現状。そこで洗濯物の自動折りたたみ機が永らく待ち望まれていたわけだが、米国ではスタートアップのフォールディメイト(FoldiMate)が、700〜850ドルの価格帯で2017年に事前予約を始める。日本でも、セブンドリーマーズ(東京都港区)がパナソニック、大和ハウス工業と組み、洗濯・乾燥・折りたたみまでこなす「世界初」の全自動洗濯物折りたたみ機の販売を予定している。

 フォールディメイトの装置は高さ81cm、幅71cm、奥行き79cmの大きさで、重さ30kg。使い方は正面に並んだクランプに乾燥したシャツやトップス、ズボンなどを次々に挟んで吊るしておくだけ。機械が洗濯物を1枚ずつ中に引き込んで平らに広げ、センサーで衣類の種類を判別した上、細長いアームで衣類を押さえ、別のアームを左右に動かしながら自動で折りたたんでいく。折りたたむのにかかる時間は1アイテム当たり10秒という。

 折りたたみ以外に、20~30秒間スチームをかけることで洗濯物のしわを伸ばしたり(オプション機能で200~300ドル)、香りや柔軟性、殺菌成分をふりかけたりする機能(カプセルは15~40ドル)も備える。1枚の折りたたみ作業が終わるごとに洗濯物は下のトレイに落とされ、最後に重なった洗濯物が手前に出てくる仕組み。一度に扱えるのは15~20アイテム。ただ、シーツやテーブルクロスなど大きいものや、下着類、靴下は対象外としている。

 同社では事前予約を2017年に開始し、2018年の出荷開始を予定。さらに世界展開を狙いに、大手家電メーカーとの提携も進めていく方針という。

 一方、セブンドリーマーズとパナソニック、大和ハウス工業の3社が共同で進めているのは、世界初の全自動洗濯物折りたたみ機「ランドロイド(laundroid)」。昨年10月開催のシーテックジャパン2015でデモ公開され、その商品化を目的に、今年4月には3社共同出資で合弁会社の「セブン・ドリーマーズ・ランドロイド」が設立された。この新会社でランドロイドの商品設計、量産開発、製造販売を行い、2016年度中の先行予約販売を目指している。

ニュースイッチオリジナル

COMMENT

藤元正
モノづくり日本会議実行委員会
委員長

FoldiMateは人手で洗濯物を畳むのに比べ2倍速いそうですが、洗濯物を機械に取り込むのに、あらかじめ吊るしておく作業は人間頼み。それに対して、日本のは洗濯・乾燥・折りたたみまで連続して全自動で行う機械を目指しているので、そもそもコンセプトが違います。ほかに人型ロボットに洗濯物を畳ませる試みもあり、こちらは研究としては面白いかもしれませんが、コスト面を含めビジネスとしては厳しいでしょう。

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