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ヒューマンアカデミー、中高生向けロボット教育参入−工作キットや教材提供

ヒューマンアカデミー、中高生向けロボット教育参入−工作キットや教材提供

「第5回ヒューマンアカデミー ロボット教室全国大会」の様子

 ヒューマンアカデミー(東京都新宿区、新井孝高社長、03・6846・8981)は、フランチャイズ(FC)契約で展開しているロボット教室で公教育市場に参入する。中学校や高校向けの教育パッケージを開発した。ロボット工作キットやテキスト、保守サービスなどを一貫して提供する。FC契約と公教育を合わせて生徒数は2020年に2万5000人を目指す。

 授業は1回2時間で月2回を想定する。ロボットを作る回と、作製したロボットを改良する回を繰り返す。作製課程でリンクやテコなどの機構とプログラミングの基礎を学び、改良課程で創造性を育む。1年を通して12体のロボットを製作する。

 ロボット教室は作製したロボットを競争させたり、戦わせたりできるため、プログラミングのみの教育に比べて生徒の学習意欲を引き出しやすい。一方、部品の破損などコストがかかる。そこでパーツの不具合や故障時の交換などまでサービスとして提供する。

 また作製したロボットの全国大会を開いて、競い合う仲間を見つける場を設ける。生徒にアイデアを発表させることでプレゼンテーション力の必要性を気が付かせる。

 政府の日本再興戦略にプログラミング教育の充実や20年の必修化が盛り込まれ、教材各社は教育現場に攻勢をかけている。現在、同社ではFC契約の850教室で1万人以上の生徒が学んでいる。公教育の生徒を取り込み4年間で2・5倍に生徒数を増やす。
日刊工業新聞2016年6月1日 ロボット面
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
昨年小中学生が出場した全国大会を取材しましたが、限られたキットを使っているにも関わらずかなりレベルの高いロボットも多くみられました。中高生向けともなれば生徒たちの要求するレベルもより高いものでしょう。しっかりとした指導者が必要です。

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