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“カフェインレス”の波が来た!飲料各社、夜間・2本目需要狙う

 飲料業界で、カフェインレス飲料の商品化する動きが加速している。紅茶ではアサヒ飲料が6月14日に「フォションやさしい紅茶ストレートティー」、コーヒーではサントリー食品インターナショナルが同28日に「ボス デカフェブラック=写真」を発売する。カフェインレス飲料はキリンビバレッジが2014年に「やさしさ生茶」を発売、「午後の紅茶」ブランドでもピーチティーなど数種を発売中だ。

 カフェインレスのブームは海外発。米国女性などの間で、カフェインレス飲料にすればコーヒーや紅茶に含まれるポリフェノール成分などを多く取れるイメージが広がり、日本のカフェチェーンにも波及した。飲料業界の動きはこうした需要を取り込むことで、売り上げ増につなげたい思惑がある。

 アサヒの紅茶は香り高いアールグレイとカフェイン抜き処理した粉末紅茶で、カフェインゼロでありながら、紅茶の香りとうまみを実現。量も500ミリリットルより2割増の600ミリリットルと、たっぷり飲めるサイズに設計した。消費税抜き価格は140円。サントリーのカフェインレスコーヒーも、しっかりしたコクや香りが特徴。夜間や、2本目以降のコーヒーの需要を見込む。500ミリリットルペットボトルで、同129円。キリンビバレッジは生茶を15年に「カフェインゼロ生茶」にリニューアルしたほか、午後の紅茶のこだわり素材ブランドで複数商品を発売している。
日刊工業新聞2016年6月3日 建設・エネルギー・生活2面
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
カフェイン摂取が良くないとされる妊娠中の方にも朗報です。

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