エアバス、ハンブルク工場のライン増設

「A320」2019年に60機へ

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エアバスが各工場に配備する部品穴あけ補助機械
 【独ハンブルク=戸村智幸】欧エアバスは30日(現地時間)、主力小型機「A320」の主要生産拠点であるハンブルク工場の生産ラインを2017年半ばに1本新設し、4本に増やすと発表した。受注残が積み上がるA320系の月産能力を現在の42機から19年に60機に増やすため。全社での生産自動化に向け、接合部分の穴あけ作業の補助機械を17年にも導入することを同時発表した。

 同工場で大型機「A380」の格納庫になっている部分を生産ラインに転換する。30日開いたイベントでトム・ウィリアムス最高業務責任者(COO)は「新しいラインにより、力強い成長が可能になる」と生産能力拡大に自信を示した。A320のもう一つの主要生産拠点の仏トゥールーズ工場から、内装取り付けのためにハンブルク工場への機体運搬をやめる。トゥールーズで客室も手がけ、数日間移動する手間をなくす。
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「A320neo」引き渡し遅れを秋までに解決


 欧エアバスは30日(現地時間)、最新小型機「A320neo」(座席数150)の一部の引き渡しが搭載エンジンの不具合で遅れている問題について、2016年秋までに解決できる見通しを示した。16年4月時点で4500機を受注した主力機の供給を本格化する。

 同機エンジン調達先2社中、米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)製エンジンでソフトウエアなどの不具合が発覚。15年中の予定だったカタール航空への初号機引き渡しが遅れている。

 同社プログラム担当者は「ソフトの更新は既に完了した」と強調。P&Wの改良エンジン搭載機体を夏にも引き渡すこと、引き渡し済み機のエンジンの始動時間が遅い問題も秋には解決することも明らかにした。

 A320neoはANAホールディングスが同系含め33機を発注。P&Wのエンジンは三菱航空機(愛知県豊山町)の国産小型ジェット旅客機「MRJ」も採用している。

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日刊工業新聞2016年5月31日

COMMENT

明豊
執行役員 DX担当
デジタルメディア局長

 関連記事にあるように、日本の産総研とフランス国立科学研究セター(CNRS)、エアバスが共同で航空機を組み立てるヒューマノイドのロボット開発を始めた。開発期間は4年間で、エアバスが数億円規模の研究費を拠出、組み立て工程の計器の組み付けやパネル貼り、掃除など幅広い作業のロボット化を目指している。  航空機を組み立てるには多種多様な作業が必要。作業員は身をよじりながら手を伸ばし、計器の裏の配線を確認するなど、全身を使った動作を繰り返す。この作業は同じ動作を繰り返すロボットではこれまで実現できなかった。そこですべての作業に対応できるヒューマノイドが適任と判断。エアバスでは「まずは4年間のプロジェクトを走らせ、10年後には製造現場へ導入したい」という。

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