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イオン、ネットスーパーで月500円の定額配送サービス

イオン、ネットスーパーで月500円の定額配送サービス

ネットスーパーでは食品や日用品を販売する

 イオンは6月に、ネットスーパー事業で定額配送料金サービスに乗り出す。ネットスーパーの1回あたりの利用額が少額だったり、月に何度も利用したりする層を開拓する。アマゾンジャパン(東京都目黒区)をはじめネット通販大手は年会費を払えば即日、無料配送するなどのサービスを展開している。イオンは小売り大手として、定額配送料金の導入で、主力の食品や日用品のネット販売需要を取り込む。

 定額配送サービスは会員登録して月額500円を払えば、ネットスーパーで何回注文しても配送料が無料になる。6月10日に開店する「イオンタウンユーカリが丘」(千葉県佐倉市)など複数店舗に導入する。

 不在の際には簡易型の宅配ボックスを会員宅先に置いて配送完了とし、配送作業を軽減する。さらに配送時間も通常は2時間単位で設定できるが、定額配送サービスでは例えば13時―17時などと時間設定枠を広げる。
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日刊工業新聞2016年5月30日
中島賢一
中島賢一 Nakajima Kenichi
ネットスーパーは時間も場所も選ばすに利用できる利便性の高さから需要は拡大しており、高齢化社会に向けたサービスとしても期待されている。一方、買い物は単純にモノを買うだけにとどまらず、地域のコミュニティ形成にとって重要な要素であるため、利便性の追求だけでなく、こうしたサービスと対面式の買い物の良さをうまく取り込んだ地域づくりも必要だと思われる。

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