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日本の自動運転車、米英独仏の首脳は乗らず 伊勢志摩サミット

日本の自動運転車、米英独仏の首脳は乗らず 伊勢志摩サミット

トヨタの自動運転車に乗車したイタリアのレンツィ首相(伊勢志摩サミット公式サイトから)

 26日に開幕した伊勢志摩サミット(主要国首脳会議)で各国首脳がトヨタ自動車など日本の自動車メーカー各社の自動運転車、燃料電池車(FCV)に乗車するイベント(写真)が行われた。走行距離250メートルと短かったが日本の最先端技術を世界にアピールした。

 乗車したのはカナダのトルドー首相、イタリアのレンツィ首相ら5人。安倍晋三首相は「2020年の東京五輪に向け最も安全な道路交通社会を目指す」とアピールした。

 自動走行を体験してもらうことを優先し安倍首相以外の4人は自動運転車に乗り込んだ。車内でも熱心に技術的な質問を投げかける首脳もいたという。

 一方、米オバマ大統領や英キャメロン首相、独メルケル首相、仏オランド大統領は欠席した。
日刊工業新聞2016年5月27日付 総合2面
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
米英独仏の首脳が欠席したことについては「自国の自動車産業に配慮したのではないか」などの憶測が出ています。ただ、今回のイベントはあくまでサミットの「サイドイベント」という位置付け。事後のブリーフィング(報告会)で経産省幹部は「全体のスケジュールの中で各国が判断した」と話しました。 自動運転の分野で各国メーカーの競争が激しくなっているということでしょう。

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