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日産、新型軽を三菱自の水島製作所で生産へ

 日産自動車が2018年後半にも、三菱自動車水島製作所(岡山県倉敷市)で新型軽自動車の生産を計画していることが分かった。三菱自の燃費不正問題発覚以降、現行モデルは生産を停止。地域経済に打撃を与えているが中期的には同製作所の操業が確保できそうだ。

 生産を計画する車種は不正問題で生産を止めている日産「デイズ」と三菱自「eKワゴン」の後継モデルに当たる。日産と三菱自は15年にeKワゴンの後継モデルも共同出資会社のNMKV(東京都港区)で企画開発することで合意していた。

 三菱自の燃費不正問題で後継モデルのプロジェクト頓挫が懸念されていたが、日産は軽の開発と三菱自水島製作所での生産を継続する方針だ。後継モデルは部品の見積もりに着手しており、日産は当初計画通り発売する方向でプロジェクトを進めている。

 一方で、生産を停止している現行モデルについて三菱自は24日、6月中の稼働再開はないとの通知を複数の部品メーカーにした。正しい燃費を国土交通省に申請して早期の生産再開を目指しているが、再開時期は未定だ。
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日刊工業新聞2016年5月27日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
中長期的には日産とルノーのように登録者のプラットフォームも統合されていく方向になるだろう。「アウトランダー」などの後継機をどのようにしていくか。

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