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「日産からの独立はかなり前から議論されてきた」カルソンカン社長

日産の株売却で見解。サプライヤーとして競争力が高まったことが背景
「日産からの独立はかなり前から議論されてきた」カルソンカン社長

森谷社長

 カルソニックカンセイの森谷弘史社長は日刊工業新聞社の取材に応じ、日産自動車がカルソニック株売却を検討していることについて、「(企業としての)力がついて日産が株を持つ意味が薄れたのだろう」と話し、サプライヤーとして競争力が高まったことが出資関係見直しの背景にあるとの認識を示した。

カルソニックカンセイは日産が出資する数少ないサプライヤーの1社で、日産との取引が売上高の8割を占める。森谷社長は「“系列”に見られるかもしれないが、(99年の日産の再建計画以降)日産は当社を特別扱いせず、力をつけてきた。今は日産以外の販路を開拓できている」とし、日産依存からの脱却が進んでいるとした。

「当社が自立してこれからも取引を続けていけると思って株を持つ意味が薄れたのだろう」としたうえで、「日産からの独立はかなり前から議論されてきた」とも話した。6月にも売却先を決める入札が実施されるとの報道については「日産から何も説明は受けていない」とした。
日刊工業新聞2016年5月26日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
さてどこが手を上げるか。国内勢でも手を上げて欲しいが・・森谷さんは日産の購買部門出身、日産側とちゃんと意思疎通は図っている。

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