マツキヨ、訪日客向けPB開発。上質追求、出身国別のニーズを調査

小売り各社、迫られるマーケティング戦略

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リピーターの増加で訪日外国人の消費行動も変化している
 マツモトキヨシホールディングス(HD)は新たに立ち上げたプライベートブランド(PB)「matsukiyo(マツキヨ)」で、訪日外国人向け商品の開発・導入を積極化する。同ブランドは同社が展開する「MKカスタマー」に比べてワンランク上の上質志向のPBで、訪日外国人の需要データをもとにニーズにあった“メード・イン・ジャパン”製品を開発する方針。訪日外国人はリピーターの増加に従って購入商品が変化しており、小売り各社がマーケティングの見直しを求められている。

 マツモトキヨシの2016年3月期は訪日外国人需要を取り込んで業績を伸ばし、営業利益など最高益を達成した。訪日外国人向けの売上高構成比の目標としていた10%を超え、最高益達成の原動力となった。

 同社では今のところ「(中国経済の減速や円高の)影響はでていない」(松本清雄社長)が、訪日外国人向けの需要は一巡して「伸び率は鈍化する」とみている。このため、次の一手として、まず300店以上展開する免税対応店で出身国別の訪日外国人の消費動向をデータ化、ニーズに合わせた商品政策を強化する。

 新PBのmatsukiyoではこの国別商品政策をさらに一歩進め、ナショナルブランド(NB)商品ではとらえきれない訪日外国人の需要動向を反映した商品開発を狙う。matsukiyoは当面300品目を開発し、PB全体の売上高構成比を9%台から10%に引き上げる。

 4月の訪日外国人数は前年同月比18・0%増の208万1800人で、単月で3月を超えて過去最高を記録。その一方、百貨店協会がまとめた4月の免税売上高は39カ月ぶりにマイナスとなったほか、高額品における“爆買い”にも陰りが見られる。

日刊工業新聞2016年5月26日

COMMENT

インバウンドの消費も、新たな局面を迎えています。いけいけどんどんの爆買いがカゲリを見せていることから、今後インバウンドの消費にはきめ細かい対応が必要になるのは必至です。マツキヨはすでにかなりインバウンドの需要を取り込んでいますが、さらに今後の商品開発や商品政策がインバウンド消費取り込みのカギを握っているといえます。

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